水産品×地元企業PR×防災=缶詰 道の駅高田松原 新コーナー設置、約40種類を販売

▲ 道の駅高田松原に新設された三陸缶詰コーナー

 陸前高田市気仙町の道の駅高田松原(及川哲兵駅長)は、施設内に三陸産の魚介などを使った缶詰コーナーを新たに設置した。地場の海産物と地元企業をPRするとともに、防災意識の啓発にもつながる土産品として、缶詰にスポットを当てた。市ふるさと納税寄付金の返礼品の中でも高い人気を誇る同市の㈱タイム缶詰の商品を主力に約40種類を販売している。
 10月下旬に設置。国産イワシのトマト煮や水煮、サバのみそ煮、カキのアヒージョ煮などの缶詰をそろえる。
 取り扱う商品のうち、タイム缶詰の製品が約半分を占める。スタッフのお勧めは同社の「生さんま水煮缶」「生いわし水煮缶」「生さば水煮缶」の生シリーズ3種類で、冷凍していない旬の鮮魚を水煮にしたふんわりとした食感が人気を博す。詰める工程を手作業で行い、添加物を使用しないこだわりなどから、「ほっとする味」として県内外のファンを持つ。
 コーナーには、食品や日用品を日常的に使いながら、使った分だけ買い足す手法「ローリングストック」の説明パネルを設置した。
 東日本大震災の教訓を学ぶ高田松原津波復興祈念公園内にある道の駅として、長期保存が可能な缶詰を備蓄食としてもPRしている。
 同道の駅は震災で全壊し、市が同祈念公園内に再建後、令和元年9月にオープン。市内随一の集客力を誇るが、売り上げは計画を下回っており、市や同道の駅は外部アドバイザーから助言を受けながら販売力強化を図っている。
 スタッフの熊谷亮太さん(35)は「とてもおいしく、添加物を使用していないため子どもにも安心な缶詰もそろっている。ぜひ地元の人にも利用してもらいたい。一人でも多くの人に商品の魅力を伝え、道の駅の『顔』となるようなコーナーにできればいい。今後は道の駅限定の缶詰の販売や、施設内の飲食店で缶詰を使った料理の提供などを検討していきたい」とPRする。
 同道の駅は22日(土)~24日(月)、営業再開6周年を祝う感謝祭を催す。23日(日・祝)は施設に入る農事組合法人・採れたてランド高田松原(村上強組合長)による30周年創業祭が、西側大屋根休憩スペースで開かれる。(高橋 信)