進学を前に共同生活で交流 高田東中学区小学校の6年生 県立野外活動センター あすまで「通学宿泊合宿」(別写真あり)
令和7年11月11日付 6面
陸前高田市広田町の県立野外活動センター(高橋弘寿所長)による「通学宿泊合宿」は9日、同センターで始まった。本年度は、来年4月に高田東中学校への進学を予定する広田、小友、米崎各小学校の6年生計27人が参加。子どもたちはゲーム機やスマートフォンなどを使わない〝ノーメディア〟環境のもと、3泊4日の日程で学習や体験活動を交えた共同生活を送り、学校を越えた交流を深め合っている。合宿は12日(水)まで行われる。(三浦佳恵)
通学宿泊合宿は、子どもたちに日常の家庭生活と切り離した環境での共同生活や体験・学習活動を通じ、基本的な生活習慣の向上を図ってもらおうと企画。同センターでは令和6年度、初めて地元の広田小6年生を対象に3泊4日の日程で行っており、終了後は学校関係者や保護者らから事業の継続、対象校の拡大などの要望が寄せられたという。
初回の時点から、同センターでは小学校間の連携や小学校から中学校へのスムーズな移行を視野に入れ、対象校を広げた開催を見据えていた。高田東中学区の児童ら向けに行おうと、前回の合宿後から広田、小友、米崎各小学校、市教育委員会などと協議を重ね、受け入れ環境を整えてきた。
参加は昨年度と同様に任意とし、放課後のスポーツ少年団活動や習い事を優先できるように対応。インフルエンザなどの感染症対策も講じ、広田5人、小友6人、米崎16人が参加した。
初日の開講式には、このうち各校から15人が参加。児童やその家族、3校の校長らが出席した。
高橋所長は「この4日間、元気に明るく、事故や病気もなく過ごすとともに、たくさんの友達のいいところ、自分のいいところを一つでも見つけて持ち帰るようにしてほしい。一緒に頑張ろう」と児童らに呼びかけた。
式後のオリエンテーションでは、施設での生活やルールを確認。参加者同士で自己紹介なども行い、やや緊張した表情は次第に緩み、笑顔も見られるようになった。
学習タイムに移ると、児童らは宿題や用意した課題に臨んだり、読書を行った。それぞれ静かに取り組み、分からない点などは同センターの指導員や県教委、市教委の職員から教わり、学びを深めた。夕食後に設定された夜の集いではレクリエーションが行われ、子どもたちは協力しながら楽しみ、交流を深めていた。
米崎小の金野璃子さんは「中学校に行ったときに、みんなと仲良くできるようにと思い、参加した。テレビが見られないのは嫌だけど、友達と一緒にいられるのはいい。楽しい4日間にしたい」と話していた。
この日は地震、津波注意報の発令があり、一部児童が初日の参加を見合わせたものの、安全確保、情報収集を進めながら予定通り実施。10日には、初日の参加を見送った児童らも加わり、それぞれの学校に通いながら施設では時間やルールを意識した生活を送っている。
最終日の12日には、振り返りや閉講式を予定している。






