気仙は10㌔平均4万9515円 アワビ12月分事前入札 価格下落に歯止めかからず

▲ 厳しい状況が続く中で行われている気仙のアワビ漁=大船渡市三陸町吉浜

 県漁業協同組合連合会は28日、盛岡市の県水産会館で令和7年度第2期(12月分)アワビ入札を行った。気仙地区の10㌔当たり平均単価は4万9515円で、第1期(11月分)から8307円(14%)、前年の第2期から6340円(11%)それぞれ下落した。
 気仙での12月の予定水揚げ数量は、5漁協合わせて14・25㌧で、各漁協では期間中1~2回の口開けを予定している。
 第2期入札で平均価格が最も高かったのは、吉浜漁協専属の5万3500円。第1期よりも1万300円(16%)下がった。
 県産アワビは、東京電力福島第一原発のALPS処理水海洋放出に伴う中国の日本産水産物の輸入停止により荷動きが停滞し、入札価格の下落が続いている。今年6月には、条件付きで日本産水産物の一部輸入再開が発表されたが、禁輸措置の影響は色濃く残り、県漁連による本年度第1期(11月分)のアワビ事前入札会における気仙地区の平均価格(10㌔当たり)は、前年からさらに低迷。今後の需要回復が期待されていた矢先に、今月になって再び事実上の輸入停止措置がとられ、漁業者からは不満や落胆の声が漏れた。
 県漁連によると、今季は上場した全ての浜で開口。11月時点で、すでに昨季の最終実績を上回る水揚げとなった浜もあるといい、昨季と比較して漁獲量は上向きつつある。その一方で、現場では「痩せが多い」といった餌不足を指摘する声も聞かれた。
 昨年11月の入札では、気仙における10㌔当たりの平均価格は5万8660円。12月の平均単価は5万5855円だった。
 気仙地区の漁協ごとの第2期分入札価格(10㌔当たり)、予定水揚げ数量、口開け数次の通り。
 【広田湾漁協】
 ▽気仙=4万1910円、0・2㌧、2回
 ▽小友只出=4万3000円、0・15㌧、1回
 ▽広田1区=4万5800円、0・6㌧、1回
 ▽広田2、3区=4万8500円、0・6㌧、1回
 【大船渡市漁協】
 ▽末崎=4万5800円、1㌧、1回
 ▽赤崎=4万5800円、1・6㌧、2回
 【綾里漁協】
 ▽1区=5万2000円、3・2㌧、2回
 ▽2区=5万2000円、2・8㌧、2回
 ▽3区=4万7000円、1・5㌧、2回
 【越喜来漁協】
 ▽専属=5万円、1㌧、1回
 【吉浜漁協】
 ▽専属=5万3500円、1㌧、1回