発展に向け意識新た 市芸術文化協会 創立50周年記念式典・舞台発表(別写真あり)

 大船渡市芸術文化協会(千田尚順会長)の創立50周年記念式典・舞台発表は11月30日、盛町のリアスホールで開かれた。50年の節目を迎えた喜びを分かち合い、協会の今後の発展を祈願するとともに、市の芸術文化を盛り上げていく意識を新たにした。
 記念式典には、千田会長ら市芸文協会員、渕上清市長をはじめとした市関係者、県芸文協、陸前高田、住田両市町の芸文協関係者らが出席。はじめに創立50周年記念事業で昨年4月に結成された「大船渡少年少女合唱団」による祝賀演奏が行われ、音楽を愛し、志をともにする市内の子どもたちが、『気球に乗ってどこまでも』『未知という名の船に乗り』『サウンド・オブ・ミュージック』『ドレミの歌』の4曲で声をそろえ、節目の年を祝福した。
 千田会長が「東日本大震災では、芸術文化活動においても甚大な被害を受けたが、会員の温かい心が失われることはなかった。規模を縮小しながらも、その年から市民芸術祭を開催し続け、市民の皆さまを勇気づけられたことには誇りを感じている。これまでの50年に感謝し、今後も市民の皆さまとともに、香り高い文化のまちづくりのためにまい進していきたい。私たちの古里が明るい未来であることを望む」と式辞を述べ、協会への協力をたたえて市内16事業所に感謝状を贈った。
 来賓を代表し、渕上市長は「今日までの確かな歩みが未来を切り開く礎となり、これからの50年が皆さまの手によって力強く創造されていくことを心から願っている」とあいさつ。県芸文協の柴田和子会長の祝辞が代読された。
 式典後の舞台発表には、出演者含め約500人が来場。大船渡日本舞踊各派合同研究会、大船渡琴麗会、県民謡保存会大船渡支部、甫嶺自治芸能部、カリーノ・タルタルーガ、藤季会、吟詠気仙地域連絡協議会、大船渡バレエ教室が出演した。
 日本舞踊と箏曲のステージで幕開け。各出演団体が続き、地唄舞、民謡、郷土芸能・甫嶺獅子舞、合唱、端唄、吟詠、バレエと、多彩な分野で繰り広げられ、協会の節目を祝うとともに、さらなる発展に向けて力を合わせていく姿勢を示した。
 感謝状受領者は次の通り。
 ㈱アマタケ、岩手総業㈱、大船渡市農業協同組合、協同組合南三陸ショッピングセンター、さいとう製菓㈱、㈱佐賀組、㈱匠建設、㈱東海新報社、中井測量設計㈱、㈱中澤組、中村建設㈱、平山産機エンジニアリング㈱、ホテル福富、㈱マイヤ、㈱明和土木、森下水産㈱
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記念式典のオープニングを飾った大船渡少年少女合唱団(電子新聞に別写真あり)