道ばたで貴重な出会い 珍鳥・ホシガラス確認 大船渡小5年の菅野さん 三陸町越喜来で

▲ 菅野さんが見つけたホシガラス=大船渡市三陸町越喜来(幸宏さん提供)

 大船渡市三陸町越喜来字井戸洞地内の道路脇で7日、大船渡小5年の菅野彩月さん(10)=大船渡町=が、主に寒冷な高山帯に生息する野鳥・ホシガラスの姿を確認した。本州の平野部で見られるのは珍しいといい、菅野さんは、「この辺りでは見られない鳥なのでびっくり。どうしてこんなに低いところに来たんだろう」と、野鳥への興味関心を深めている。(新沼麻波)


 幼い頃から鳥が好きで、写真を見れば名前を答えられるほど図鑑を読み込み、県内外の野鳥観察会にも積極的に参加している菅野さん。同日は父・幸宏さん(54)と一緒に、陸前高田市の「奇跡の一本松マラソン」と、大船渡市の「三陸アクティブ5周年祭」にそれぞれ参加し、同5周年祭の帰り道でホシガラスを見つけた。
 「焦げ茶色の体色に白い斑点があるのと、帽子みたいな頭の模様が特徴的で覚えていた。ひと目見て(ホシガラスだと)分かった」。幸宏さんが写真を撮ろうとカメラを構えたところ、餌をついばみながら2㍍ほどの距離まで寄ってきたといい、菅野さんは「図鑑には比較的警戒心が薄いと書いてあったけど、こんなに近くまで来るとは思わなかった」と驚く。
 撮影した写真は、野鳥に詳しい県外の知人に見てもらい、ホシガラスであると改めて確認した。ホシガラスは本来、寒冷な高山帯に生息する野鳥。冬には低山に降りてくることもあるが、気仙地域では五葉山などに登らないと見られないという。知人からは「気仙で一番低いところに現れた例ではないか」と言われ、陸前高田市立博物館の浅川崇典学芸員も「博物館が集積している情報の中では一番低標高。ホシガラスの生態を知る一助となる貴重な記録では」とうなずく。
 ホシガラスを見つけたとき、喜ぶより先に平野部まで降りてきた理由が気になったという〝研究者気質〟の菅野さん。「北海道では低地にも来る。大船渡でも雪が早めに降ったりして寒かったし、好んで食べる松の木の実が近くにあったからかも」と、気温と好物の存在を軸に仮説を立てている。
 いつか実際に見てみたい鳥は、北海道に生息するフクロウの仲間・ワシミミズク。鳥に対する興味関心は尽きず、今後も各地の野鳥観察会に参加するのを楽しみにしている。