楽天ジュニアで活躍誓う 学童野球NPBトーナメント 藤倉選手(小友)メンバー入り 26日から試合
令和7年12月21日付 6面
東北などの学童野球選手から選出される「東北楽天ゴールデンイーグルスジュニア」(楽天ジュニア)のメンバーに、陸前高田市の陸前高田ベースボールクラブに所属する藤倉颯大選手(小友小6年)がこのほど選ばれた。26日(金)から東京都などで開かれる大会「NPBジュニアトーナメント KONAMI CUP2025」(日本野球機構、NPB12球団主催)への出場に向けて練習に励み、活躍を誓う。
同トーナメントは、国内の各プロ野球団から選ばれた少年球児らが出場する大会。プロ野球への夢を応援することや、スポーツマンシップの醸成、フェアプレーの実現などを目的に平成17年に始まり、今年で21回目の開催となる。
出場16チームのうち、楽天ジュニアは、東北6県と隣県からセレクションを経て選出した16人の精鋭で構成。藤倉選手は推薦選手として今年9月の選考に臨み、気仙で唯一メンバーに選ばれた。
藤倉選手の持ち味は長打力。身長167・8㌢の長身から繰り出されるパワフルなスイングや、初球から狙っていく思い切りの良さが光り、地区、県大会における本塁打数は、5年生からの通算で15本ほどに及ぶ。
ポジションは捕手で、「状況判断や投手への的確な指示、体力にも自信がある」と力を込める。10月から毎週土日祝日に宮城県仙台市で行われるジュニアチームの練習に通い「元プロ野球選手からの指導を受け、肩が強くなり、スイングのスピードも上がった」とし、約2カ月半での成長も試合で発揮する。
幼い頃からボール遊びが好きで、小学2年生から地元のスポ少チームに入って本格的に野球を始めた。先輩選手として活躍していた姉の同級生のプレーに憧れ、その背中を追いかけながら熱心に練習に励んできた。
今回推薦を受け、セレクションの〝合格通知〟を受けた日は「楽天ジュニアに入りたいと思っていたので、『よっしゃー!』という気持ちだった」。仙台での練習は「1日9時間野球漬け」といい、「メンバーは初めて会う人たちだったけど、今ではみんなと仲良くやれている」と、充実した表情を浮かべる。
藤倉選手の父で同クラブのコーチでもある寿光さん(40)は「陸前高田市内の選手がジュニアチームに選ばれたのはおそらく初めてで、そういった意味でもうれしい。試合に出て貴重な経験を得てほしい」と背中を押す。
同クラブの大和田武也監督(46)も「ジュニアトーナメントで優勝できるよう、陸前高田の代表として頑張ってきてほしい。また、レベルアップして帰ってきて、得たものを地元に還元してほしい」と期待する。
同トーナメントは26日から29日(月)まで、明治神宮球場(東京都)と横浜スタジアム(神奈川県)で実施。初日から3日間は4チームずつの予選リーグを行い、楽天ジュニアは四国アイランドリーグplusジュニアと阪神タイガースジュニア、読売ジャイアンツジュニアとの3試合に挑む。最終日は準決勝2試合と決勝を行う。
藤倉選手は「初球からどんどん打っていき、仲間とのチームワークも大事にしながら勝ち進んでいきたい」と全力プレーを誓う。






