友好都市で充実の学びを 中学生のJAXA研修 2年生5人が相模原(神奈川)へ

▲ 研修の充実を誓う5人の中学生(左から鈴木さん、山本さん、菅野さん、佐藤渉さん、佐藤優真さん)

 令和7年度大船渡市中学生JAXA(宇宙航空研究開発機構)研修は1月7日(水)~9日(金)の3日間、神奈川県相模原市のJAXA宇宙科学研究所相模原キャンパスなどで行われる。研修に参加する大船渡市内の2年生5人が今月23日、市役所での事前説明会に臨み、友好都市のつながりなどを生かした学びへの意欲を高めた。
 研修は、両市などによる銀河連邦交流の根幹となる宇宙や科学への興味関心を促すことなどを狙いに、5年度から実施。本年度も5人が相模原市を訪問し、同キャンパスでの講義などに臨む。
 参加するのは第一中の鈴木麻央さんと山本瑞季さん、大船渡中の菅野千佳さんと佐藤渉さん、東朋中の佐藤優真さんの5人。それぞれの意欲や学内推薦などを踏まえて選ばれた。
 事前研修では、保護者とともに両市などで構成する銀河連邦共和国について説明を受けたあと、自己紹介し合った。2泊3日の行程も確認し、学習意欲を高め合った。
 終了後、鈴木さんは「いろいろな学びを通して、知らなかったことを知る機会になれば」、山本さんは「研修で学んでいくことを、自分の考えや意思とつないでいきたい」、菅野さんは「科学が好きなので、わくわくしている。今後に生かしたい」、佐藤(渉)さんは「大船渡の代表として、いろいろ学びたい」、佐藤(優)さんは「貴重な体験を、今後の職業選択などに役立てられるよう頑張りたい」と、それぞれの抱負を語り合っていた。
 研修初日は、東京・霞ヶ関の国土交通省を訪問。大船渡市出身職員との懇談が行われる。
 2日目はJAXA相模原キャンパスでの講座、施設見学のほか、相模原市立博物館も訪れる。最終日は相模原市長を表敬訪問するほか、リニア中央新幹線駅建築現場を視察。1月下旬には、大船渡市長に対する報告も予定している。
 銀河連邦はJAXAの研究施設立地が縁で、昭和62年に設立。現在はタイキ共和国(北海道大樹町)、ノシロ共和国(秋田県能代市)、サンリクオオフナト共和国(大船渡市)、カクダ共和国(宮城県角田市)、サク共和国(長野県佐久市)、サガミハラ共和国(相模原市)、ウチノウラキモツキ共和国(鹿児島県肝付町)の7共和国が加盟している。