2025気仙この一年/記者の取材ノートより⑤スポーツ 佐々木投手(ドジャース)がMLBデビュー 世界、全国舞台に気仙の選手輝く
令和7年12月27日付 1面
念願のメジャーで〝守護神〟躍動
プロ野球・千葉ロッテマリーンズからポスティングシステムを使って米大リーグ移籍を目指し、1月17日(日本時間18日)に自身のSNSで、ドジャースとのマイナー契約に合意したと発表した佐々木朗希投手(23)=陸前高田市出身、大船渡高卒。
日本時間3月19日は、東京ドームで行われたMLB開幕第2戦のカブス戦に先発して念願のメジャーデビューを果たし、5月3日(日本時間4日)のブレーブス戦では、5回4奪三振3失点でメジャー初勝利。同9日(同10日)のダイヤモンドバックス戦のあと、右肩の故障で負傷者リスト入りし、9月からリリーフとして復帰した。
ポストシーズンは、10月9日(同10日)の地区シリーズ・フィリーズ戦で同点八回から打者9人を抑える完全投球を披露するなど〝守護神〟として躍動。計9試合登板、3セーブ、防御率0・84と存在感を見せ、チームのワールドシリーズ2連覇に大きく貢献した。
国際大会で気仙出身の選手活躍
大船渡市末崎町出身のプロトライアスリート・寺澤光介選手(31)=SUNNY FISH所属、東京都=が、10月に千葉県千葉市で開かれた「アジアトライアスロンパラ選手権・パラカップ」のPTVⅠ男子で山田陽介選手(28)=東京都トライアスロン連合=のガイドを務め、初タッグで優勝。アジア王者に輝いた。
9月に開かれた陸上の世界選手権東京大会では、男子やり投げ予選B組に陸前高田市出身の長沼元選手(27)=スズキ=が初出場。記録は74㍍70で同組17位となり、大舞台で健闘した。
児童・生徒も力を発揮
3月の第52回全国高校選抜卓球大会・女子シングルスに千田一華選手(高田高1年)が出場。夏の全国高校総合体育大会(インターハイ)には、弓道競技女子個人で渡邊杜羽選手(大船渡高3年)が挑んだ。9月の第79回国民スポーツ大会「わたSHIGA輝く国スポ」では、ソフトボール少年女子で畠山桃嘉選手(高田高3年)が本県代表メンバーに選出された。
8月の全国中学校体育大会柔道競技・男子個人50㌔級に安達悠太選手(大船渡一中3年)が出場。今月25日開幕のJOCジュニアオリンピックカップ第39回全国都道府県対抗中学バレーボール大会には、本県代表チーム主将として戸羽菜々子選手(高田東中3年)が挑んだ。
陸前高田ベースボールクラブに所属する藤倉颯大選手(小友小6年)は、東北の学童野球選手から選出されるチーム「東北楽天ゴールデンイーグルスジュニア」にメンバー入りし、26日からの「NPBジュニアトーナメント KONAMI CUP2025」に挑んでいる。
県立高田高校は、第98回選抜高校野球大会(春のセンバツ、来年3月)の21世紀枠県推薦校に選ばれ、11月に県高野連が表彰式を実施。気仙からの推薦校選出は23年ぶりとなった。
名称変更で陸前高田市スポ協に
今年で創立70周年となった陸前高田市体育協会は、名称を7月1日付で「陸前高田市スポーツ協会」に変更。10月には市内で記念式典を開いた。
(年齢、学年は当時)






