〝定番〟に工夫添え活気 商業施設・商店街で初売り抽選企画 節目や世相反映、来客の回遊促進も(別写真あり)
令和8年1月7日付 1面
大船渡市内の商業施設や各商店街は、今年も2日を中心に初売りの多彩な企画で買い物客を迎えた。各地で行われた〝定番〟の抽選会は、節目や世相の反映、来客の回遊を見据えて工夫を織り交ぜ、いずれも長蛇の列ができた。多くの関係者から聞かれたのは、60年に1度巡る今年の「丙午」への期待。丙は炎を意味し、馬の力強さなども重なって商売繁盛につながる年ともいわれ、新たな活気が生まれる仕掛けづくりへの意欲を高めていた。(佐藤 壮)
協同組合南三陸ショッピングセンター(佐藤英克理事長)が運営する盛町のサン・リアショッピングセンターでは2日、恒例の「新春運試し二百本引き」を実施。参加料1回5000円で、今年も末等を500円上乗せの5500円分のギフトカードとし、特賞(2本)は昨年に続いて5万円分を用意した。
午前7時にはすでに待つ姿があり、開店の同9時前には150人以上が列をつくった。訪れた人々は1~200番の札が並ぶ前で、事前に決めていた数字を指差すと、早々に特賞や1等の当選が飛び出し、景気づけの鐘が鳴り響いた。
「40」を引いて特賞を当てた市外在住の30代男性は「事前に母から『引いてきて』と言われていた数字だった。今年の運を使い切ったような気もするがうれしい」と話し、笑顔を見せた。
列はスムーズに流れ、開始30分で終了。山口徹副理事長(65)は「さまざまな店舗が初売り企画をしている中でサン・リアを選んでいただき、ありがたい。明るく良い年になっていけば」と期待を込めた。
今回は、昨年11月に開業40周年を迎えたことを記念し、レシート5000円ごとに参加できる大抽選会では、すべての賞に現金の「お年玉」を付けた。10本用意した「初夢賞」は現金1万円とお年玉1万円の計2万円を贈呈。各店舗では福袋も並び、新年を飾る華やかさにあふれた。
同町のさかり中央通り商店街振興組合(古内一二理事長)による抽選会も同日、古内電器商会隣の屋外で実施。参加約10店舗で2000円以上を購入すると抽選に参加でき、続々と地域住民が訪れた。
高確率で景品が当たるとあって、毎年楽しみにしている地域住民が多い。同組合では「少しでも皆さんの生活に貢献を」と、今年は1~3等の景品を価格が上昇している米に絞った。1等は精米10㌔で、2等は市内産の5㌔、3等は3㌔を用意した。
複数回の抽選で5㌔を2袋当てた大船渡町在住の70代女性は「毎年来ているが、今年は米が高くなっているのでうれしい」と笑顔。古内理事長(70)は「丙午を節目として何とか活気を生み出したいが、商店街は厳しい状況が続いている。これから市が発行するプレミアム商品券事業などに期待したい」と話していた。

新生おおふなと商店会による歳末・新春セールの抽選でお目当ての景品を当て、喜び合う家族
一方、同町の新生おおふなと商店会(伊東修代表)による「歳末・新春セール」では、買い物客が会場に出向いて抽選に参加する「福引き」を同日と3日に実施。おおふなと夢商店街の特設会場には2日、抽選券を持参した地域住民や帰省客が訪れ、100人以上が並ぶ時間帯もあり、会場前の廊下だけでは収まらず屋外にも列ができた。
コロナ禍のさなかは、はがきによる応募式、昨年は福引きと応募式の併用だったが、今年は福引きのみの実施に。当選者へすぐに景品を渡すことで、盛り上がりを図った。
特等(4本)は、現金5万円。1等は「ニンテンドースイッチ2」や防災セット、炊飯器、血圧計、ガソリン券(50㍑)、灯油券(36㍑)などから「早いもの勝ち」で選べる形とした。
1等を当て「ニンテンドースイッチ2」を手にした綾里小の佐々木匡さん(1年)は「6回回して最後に当てた。狙っていたのでうれしかった」と笑顔。昨年2月の大規模林野火災で自宅が被災しており、一緒に訪れた家族とともに「今年はいいことがあるように」と喜びを分かち合った。
運営にあたった及川廣章実行委員長(69)は「たくさんの人に足を運んでもらおうと、全員抽選の形にした。お客さんに『もう一軒』と回ってもらえるよう個店の力を強くし、相乗効果が生まれれば」と力を込めていた。





