全国高総文祭に気仙の2人 県の絵画部門で特賞、推薦作品に 熊谷さん(高田2年)と佐藤さん(大船渡2年)
令和8年1月9日付 7面
県教委、県高文連が主催する本年度の第48回岩手県高校総合文化祭美術工芸展・第63回県下高校美術展の絵画部門で特賞を受賞した、高田高美術部の熊谷朱莉さん(2年)と大船渡高美術部の佐藤蒼一郎さん(同)の2作品が、来年度の全国高総文祭美術工芸部門(7月、秋田県)への推薦作品に選ばれ、全国展に出品されることが決まった。熊谷さんは地元のなじみある風景を、佐藤さんは空想世界のイメージを、それぞれの持ち味を生かして描いた。2人は、全国展への出品を創作活動の刺激とし「さらに良い作品を」と気持ちを新たにしている。(菅野弘大)
熊谷さんの油彩作品「夕日と港」
本年度の県高総文祭美術工芸展には、県内の62校から絵画、デザイン、立体、工芸、映像メディアの5部門に635点の応募があり、この中から入選作品441点が決定。特賞には47点が選ばれ、熊谷さんと佐藤さんはいずれも絵画部門で特賞を受賞した。
特賞のうち、全国高総文祭への推薦を受けた作品は7点。熊谷さんの油彩作品「夕日と港」、佐藤さんのアクリル作品「夜空に紛れて」も選ばれ、全国展への出品が決まった。
熊谷さんの作品は、地元の陸前高田市米崎町・脇之沢漁港と沈む夕日を繊細なタッチで描いた。現地に足を運んで撮った写真をもとに、停泊する漁船や夕日が反射する水面を多彩な色使いで表現。「故郷の風景を描きたくて、一番身近なのが脇之沢漁港だった。水面の表現が難しかったけど、高田のきれいな景色が多くの人に伝わる作品になれば」と願いを込める。
佐藤さんの作品は、フクロウをモチーフにした飛行船が闇夜を飛んでいるイメージを描
写。全体的に暗めな色使いだが、背景と機体を上手に塗り分け、暗闇の中でも飛行船の存在が際立つ作品に仕上げた。「背景と機体の表現にこだわって描いた。県で入選できればと思っていたが、全国推薦ですごい作品と並んで展示されることがうれしい」と笑顔で話した。
2人の作品は、昨年12月に陸前高田市高田町の奇跡の一本松ホールで開かれた「令和7年度気仙地区高校美術工芸専門部合同展」でも展示され、多くの人が鑑賞。全国展に臨む熊谷さんと佐藤さんは「これを励みにもっと良い作品を作りたい」「これからも自信を持って制作に取り組みたい」と意欲を見せている。






