誓い胸に「二十歳のつどい」 気仙3市町で(別写真あり)

▲ 笑顔で仲間と記念写真を撮影する出席者ら=大船渡市

 気仙3市町で11日、「二十歳のつどい」が開かれた。平成17年4月2日~18年4月1日生まれの対象者らは、東日本大震災やコロナ禍を振り返り、周囲への感謝と、自身の夢実現や地域発展などに向けた誓いを胸に、新たな一歩を踏み出した。(三浦佳恵、清水辰彦、7面に関連記事)

 

手を差し伸べる立場に 林野火災復興への思いも/大船渡

 

 大船渡市の「二十歳のつどい」は、盛町のリアスホールで開催。対象者294人のうち、215人が出席した。
 式典では渕上清市長が「自分の目標実現に向け、積極果敢に挑戦を」と式辞。来賓の伊藤力也市議会議長が祝辞を贈った。
 記念品贈呈後の「二十歳の誓い」では、つどい実行委員長の平子千寛さん(20)=赤崎中出身、太平洋セメント㈱大船渡工場勤務=と、委員の村上雅弥さん(20)=末崎中出身、㈱カナモト釜石営業所勤務=が登壇。震災や昨年2月の大規模林野火災からの復旧・復興支援に対する感謝とともに思いを伝えた。
 平子さんは「誰かの明日の笑顔のために、これまで手を差し伸べてもらった分、次は私たちが手を差し伸べる番。きょうという日を新たな思い出に、明日からの人生を力強く歩んでいく」と力を込めた。
 村上さんは「今ある環境が当たり前のものではないということは、私たちが一番よく理解しているつもり。これからも日々に感謝しながら、一歩ずつ成長していく」と語った。
 出席した若者たちは、旧友や恩師らとの再会に笑顔。式前には、中学時代の思い出を振り返る映像が上映された。令和3年春の東朋中誕生に伴い閉校した赤崎、綾里各中学校の卒業生は、今回が最後となった。
 綾里中出身の佐々木煌介さん(20)=桜美林大学2年=は「林野火災で被災した綾里の様子、大船渡の魅力を伝えることが、今後の復興に向けて大事。古里に注目してもらえるよう、発信をしていきたい」と話していた。

 

笑顔のために努力を 家族らへ感謝伝える/陸前高田

笑顔で再会を喜び合う出席者たち=陸前高田市

 陸前高田市の「二十歳のつどい」は、高田町の奇跡の一本松ホールで開かれた。対象者145人のうち、125人が出席した。
 震災犠牲者らへの黙とうなどに続き、佐々木拓市長は「震災の復興の歩みと共に成長し、節目を迎えられて誇らしく思う」と式辞。来賓の及川修一市議会議長は祝辞を贈り、若者たちを激励した。
 教育委員会からの記念品贈呈に続き、金澤優奈さん(19)=高田東中出身、仙台ウェディング&ブライダル専門学校2年=と、倉岡海斗さん(20)=同、岩手県警=が「二十歳の誓い」を述べた。
 金澤さんはこれまで見守ってくれた周囲に感謝し、夢だったウエディングプランナーとして歩むに当たっての決意を宣言。「たくさんの幸せを胸に、全ての人の笑顔のために努力したい」と語った。
 社会人として働く倉岡さんは、「まだまだ未熟な点も多くあるが、これまで私たちを支えてくれた多くの方々に感謝を忘れず、地域住民に寄り添い、信頼してもらえる警察官となれるよう精進したい」と、気持ちを新たにした。
 記念行事では、出席者へのインタビューや恩師からのビデオレター上映などを実施。インタビューでは、家族らに対する感謝の思いが多く聞かれた。
 高田第一中出身の村上紗也子さん(19)=専門学校デジタルアーツ仙台2年=は「幼い頃から好きなアニメを仕事にしたいと、アニメーターを目指している。夢をかなえられるように頑張り、成長し続けたい」と話していた。

 

挑戦、成長─決意新た 郷土への思い胸に晴れ舞台/住田

旧友たちとの再会に笑顔を弾ませる出席者たち=住田町

 住田町の「二十歳の集い」は町役場で開かれた。出席者たちは、それぞれの目標に向かって挑戦しながら自分自身を成長させ、社会の一員としての自覚を持って過ごしていくことをふるさとに誓った。
 今年の対象者は48人で、式典にはこのうち37人が参加。式では神田謙一町長が「今後は守られるだけではなく、周囲を守る立場となっていく。自分とは異なる意見を持つ人、社会的に弱い立場に置かれている人々の声にこそ耳を傾け、困難の多い時代の中でも、社会がよりよい方向に進むために自分自身ができることを考え続けてほしい」と説いたうえで、「それぞれのフィールドで大いに活躍してほしい。それが明日の社会、明日の住田を明るくする原動力となる」とエールを送った。
 来賓祝辞に続き、20歳到達者を代表して吉田陽斗さん(20)=世田米中出身、星和工業㈱大船渡営業所勤務=は保育園時代の行事や学校生活を振り返りながら「まだ幼かった私たちを支えてくれた方々と同じ立場になったことを自覚し、地域を支え、今を生きる。そして、これから次の時代をつくっていく子どもたちの日常と未来を守る大人になることを誓います」と力強く決意。
 式後は記念撮影を行うなどし、旧友たちとの思い出話にも花を咲かせた。
 実行委員長の水野堅成さん(20)=世田米中出身、東北学院大学2年=は「20歳というのは遠いものだと思っていたけど、成人の日を迎えてみると、少しずつ実感が湧いてくる。大人になってできることが増えていくので、地元に恩返しできる機会があれば貢献したい」と話していた。
 この日の式典の様子は今後、町公式Youtubeでも視聴が可能となる。