1・17 追悼の祈りつむぐ 気仙大工左官伝承館 「希望の灯り」で黙とう(別写真あり)

▲ 希望の灯りの前で黙とうする市民ら

 阪神・淡路大震災発生から31年となった17日、陸前高田市小友町の箱根振興会(佐々木善仁会長)は、同町の気仙大工左官伝承館敷地内に設置されているガス灯モニュメント「3・11希望の灯り」前で追悼行事を行った。地震発生時刻の午前5時46分に合わせ、来場者が黙とう。同じ時間、希望の灯りの分灯元である兵庫県神戸市の東遊園地で追悼を行う人々にも心を寄せ、祈りをつむいだ。
 「3・11希望の灯り」は、東遊園地にNPO法人「阪神淡路大震災1・17希望の灯り」が設置したモニュメントから分灯を受け、東日本大震災後の平成23年12月に設置。毎年1月17日は、神戸の同園地で行われる式典「1・17のつどい」に合わせ、同館を運営する箱根振興会も追悼行事を行っている。
 この日は、振興会メンバーのほか、東日本大震災発生の3月11日に毎年陸前高田市内でイルミネーション行事を行っている「つむぐ」実行委員会の関係者や、同行事で使われるキャンドルホルダー制作に参加している地元の高田東中学校の生徒ら合わせて約30人が、希望の灯りの前に並んだ。
 日の出前で薄暗い中、午前5時46分になると静かに目を閉じ、黙とうをささげながら犠牲者の鎮魂や遺族らの心の安寧を祈った。
 同園地の追悼行事では、竹や紙の灯ろうで毎年違う文字をかたどっており、今年は「つむぐ」の文字が浮かび上がった。陸前高田の「つむぐ」実行委は、偶然一致した〝つむぐ〟に思いを重ね、3月に使う紙灯ろうやキャンドルを希望の灯りの回りや伝承館の縁側に並べた。
 実行委の覚張あゆみさん(40)は「〝つむぐ〟が重なり、共通する思いを感じる。慰霊とともに、継続して思いをつむいでいる人たちへの感謝を込めて黙とうした」と語った。
 同校生徒会執行部副会長の後藤あかりさん(2年)と伊藤仁心さん(同)は、「東日本大震災について小さい頃から学んできたことは、阪神・淡路大震災にもつながる。二つの災害を風化させることのないよう、伝え続けたい」「神戸の〝つむぐ〟に縁を感じた。学校ではこれから3月に向けて東日本大震災に関わる取り組みを進めるので、地域に生徒一人一人の思いを伝えられるようにしたい」と見据えた。
 佐々木会長(75)は「阪神・淡路ではいまだ行方不明の方がおり、本当につらい思いをしている人もいる。思いをつないでいくことが大事。皆さんと一緒に手を取り合いながら、継承していきたい」と話していた。