3月末で受け付け終了へ 震災義援金 累計額8億2223万円に 発災15年で一区切り

 陸前高田市は3月末、東日本大震災の義援金の受け付けを終了する。受け付け状況は7151件、計8億2223万6286円(昨年12月24日現在)。死亡・行方不明者の遺族には国・県等義援金を含め、1人当たり190万円余りが交付された。時間が経過し、寄せられる義援金が少なくなってきたことや同月末で国の「第2期復興・創生期間」が終了する節目を踏まえ、発災から15年で区切りをつけることにした。市分の追加配分は4月が最後で、2200~3300円とする予定。(高橋 信)

 

 4月の交付は、死亡・行方不明者の遺族が通算5回目、住家被害を受けた被災者が通算10回目となる。遺族と住宅が全壊した世帯に1人(軒)当たり3300円、住宅半壊世帯に1軒当たり2200円を振り込む。
 災害義援金は、被災者の生活支援や再建のために被災の程度に応じて配られるもの。市は専用口座を開設し、担当課窓口などでの直接寄付とともに受け付けてきた。
 これまでに震災遺族に累計7万円、住宅全壊世帯に同13万3000円、半壊世帯に同9万6000円、親が亡くなった震災遺児に1人当たり50万円、孤児に同75万円を配った。漁協や農協組合員、商工会会員にも6000円~2万円を配布した。合算した交付総額は8億624万5000円となる。
 市によると、義援金は復旧・復興事業の進ちょく、他地域での激甚災害発生などを背景に年々減少。一定額集まってから振り分ける追加配分は、令和2年12月以降行えずにいた。昨年5月に市によるハード面の復旧事業が完了し、まちづくりが新たなステージに移行している状況などを踏まえ、第2期復興・創生期間に合わせて受け付けを終了することとした。
 一方、国・県等義援金はこれまでに19回交付。直近は昨年12月にあり、震災遺族と全壊世帯に累計182万8900円、半壊世帯に同113万3100円を配った。交付総額は97億3169万5200円に上る。
 市こころの復興支援室の菅野泰浩室長は「国内のみならず、世界中から支援をいただき、ここまで復興することができた。被災者の生活再建はこうした温かな支援を背景に進み、大変感謝している。受け付けは終わるが、心の復興に資する事業などは続く。震災前のような活力あるまちを目指して福祉業務に取り組んでいく」と話す。
 市義援金、国・県等義援金の交付状況(昨年12月24日時点)は別掲の通り。
 義援金の銀行口座は、岩手銀行高田支店(普通預金2044626)。口座名義は「陸前高田市災害対策本部」。
 問い合わせは、同室(℡54・2111内線261)へ。受付時間は平日午前8時30分~午後5時15分。