物価高騰対策に2・9億円 プレミアム券を発行へ 市議会臨時会で補正予算を可決
令和8年1月20日付 1面
陸前高田市議会臨時会は19日に開かれ、本年度一般会計補正予算案など議案2件を原案通り可決し、閉会した。補正予算の大半を占める物価高騰対策は13事業で、計2億9702万円を計上。プレミアム商品券の発行のほか、水道料金の減免、1次産業者や交通事業者、障害福祉・介護サービス事業所などへの支援金給付などを盛り込んだ。同商品券は、現段階で4月下旬からの販売を目指す。(高橋 信)
物価高騰対策を盛り込む予算案を可決した臨時会
この日可決されたのは、本年度の一般会計と水道事業会計の補正予算。一般会計は、歳入歳出に3億4590万円を追加し、補正後の総額を190億4277万円とした。
物価高騰対策関連は▽市内消費拡大支援事業1億9600万円▽水道事業会計補助金5112万円▽漁業経営体事業継続支援金1500万円──など。国からの重点支援地方交付金を充当する。
市内消費拡大支援事業は、プレミアム商品券発行にかかるもので、実施主体の陸前高田商工会に補助金を交付する。同商工会は新型コロナウイルス感染拡大後の令和2年度から同商品券を発行しており、今回で6年連続となる。
プレミアム率は50%を想定。500円券34万枚を発行し、昨年度などと同様に1セット7500円分(500円券15枚)を5000円で販売する方向で検討している。
議員からは販売時期やプレミアム率の設定根拠について質問が上がり、村上聡商工観光課長は「より多くの市民が購入でき、地域経済循環を考慮し、50%が最適と判断した。市民にできる限り早期に届くようにしたいという考えに基づき、商工会と販売時期を検討していきたい」と答えた。
農林漁業従事者らへの支援も実施する。
農業は令和6年の収入が100万円以上の販売農家を対象とし、個人に5万円、法人に10万円を給付する。林業は従業員数に応じて30~50万円、個人事業主に10万円、漁業は広田湾漁協正組合員に5万円、漁協に50万円を支給する。
一般用水道基本料金(月額1300円)は、3月から来年3月までの13カ月間、現行比500円減の800円に減免し、負担軽減を図る。
低所得の高齢者らの灯油購入費の一部を支援する福祉灯油支給事業は、当初7000円分の地域共通商品券を配る予定だったが、3000円増の1万円を交付する。増額分の事業費は420万円で、対象は約1400世帯を見込む。市は19日、市内での出張受け付けを始めた。
障害福祉サービス事業所には、施設規模に応じて5~55万円を支給。介護サービス事業所には5~110万円を配る。
市出身の大学生や専門学校生らには、1人1万円分の食料品を支給する。今後、申請を受け付け、来年度発送する。支援漏れがないよう周知方法を検討していく。
物価高騰対策は別掲の通り。






