8年度も継続実施へ AIオンデマンド交通「たかたスマートモビリティ」 市が昨年12月から実験 本格運行移行目指す
令和8年1月29日付 1面
陸前高田市は、昨年12月に始めたAIオンデマンド交通「たかたスマートモビリティ」の実証運行を令和8年度も継続実施する。事前に予約すると、人工知能(AI)が最適なルートで効率的に配車する乗り合い型の新たな交通サービス。市は運行エリアの拡大を検討し、並行して現行のエリアは8年度中に本格運行への移行を目指す。(高橋 信)
AIオンデマンド交通は、時刻表や決まった経路を設定せず、予約状況などに応じてAIが選んだ最適ルートを走るサービス。スマートフォンのアプリやコールセンターへの電話などで配車予約を受けて運行する。
乗降場所を多く設定できるため、路線バス停留所よりも自宅に近い場所で乗り降り可能となり、利用者の利便性向上、輸送コストの低減、交通空白区解消などが期待される。
実証運行は、市西部の循環バス「たかたコミュニティバス西部線」運行エリアを主とする高田、気仙、竹駒、矢作、米崎の各町内一部地域で実施。既存のバス停留所や医療施設、商業施設、主なごみ集積所に設けた計100カ所の乗降場所間を結ぶ。9人乗りワゴン車1台を使い、ドライバーは車両に備えたタブレット端末で乗降場所やルートを確認できる。
昨年12月1日から今月17日までの乗客数は243人。1日平均5・8人で、予約方法は電話45%、アプリ38%、市公式LINEとウェブ16%、その他1%だった。
市は、26日に高田町の市コミュニティホールで開かれた地域公共交通会議で、本年度末までの実証運行について、8年度も継続実施する計画を提案し、承認。加えて▽運行エリア拡大▽車両の増車▽本格運行──の方針案も示し、協議した。
委員からは「乗り合いが増えた場合、経路変更の指示などで運転士が大変になることが考えられる。無事故で実施するため、運転時間などにも配慮してほしい」「運行エリアを広げれば、他の公共交通と乗客の取り合いになることが心配」などとの意見が聞かれた。
市は今後、来年度の方針を再検討し、6月ごろの次回会議で改めて計画案を示す。現段階で拡大エリアは高田町、米崎町の一部、もしくは気仙町長部地区を想定し、まずは実証実験として試験的に運行する。拡大する場合は車両数を2台に増やす。
現在の運行エリアは、8年度内の本格運行を目指す。実証運行を踏まえ、利用料などを見直す。
実証運行の時間は、午前8時30分~午後4時30分(正午~午後1時30分を除く)。
毎日走り、誰でも利用できる。運賃は大人200円、高校生以下100円(未就学児や障害者は無料)。アプリやウェブからの予約の場合は、大人100円、高校生以下50円と半額になる。
電話予約は専用センター(℡0120・007・742、平日午前8時30分~午後2時30分)へ。





