つながり合う意義発信 市主催「はまかだ交流会」 健康テーマに講演やWSなど多彩な催し
令和8年2月1日付 1面
陸前高田市は1月31日、高田町の奇跡の一本松ホールで「はまかだ交流会」を開いた。市が手がける福祉分野の4行事を一つにまとめたイベント。ひきこもり支援、介護予防、健康づくり、世代間交流に関する講演やトークセッション、ワークショップ(WS)などが多彩に繰り広げられ、市内外の住民らが人と人とのつながりを育む同イベントの意義に触れた。(高橋 信)
この日は640人を収容可能な大ホール、実習室、和室などが入る施設全面を使い、ワークショップや物販など約20のブースを設置。市民らのほか、大船渡・釜石地区国保協議会保健活動部会の関係者らが訪れ、活気にあふれた。
大ホールを会場としたステージプログラムは、はじめに健康づくり表彰式が行われ、健康増進や地域活動など5部門の1団体14個人をたたえた。続いて横田小4〜6年生19人が、地元の郷土芸能「若竹太鼓」を披露。息の合ったバチさばきで盛り上げた。
その後、ひきこもり支援の第一人者で、つくばダイアローグハウス(茨城県つくば市)院長の精神科医・斎藤環氏が「生きづらさとともに つながりを考える」と題して講演。ひきこもりの現状や問題を説明し、「自律を促す最も有効な手法が『対話』。対話は主観と主観の交換であり、合意を求めず、結論を出さず、ゴールを設定せずに『対話の継続』のみを考えることが大切」と説いた。
トークセッションには、斎藤氏、宮崎豊久氏(横浜市学校課題解決専門家)、平良愛香氏(日本基督教団牧師)、佐々木善仁氏(陸前高田市・虹っ子の家代表)が登壇。市ノーマライゼーション大使の岩室紳也医師らが座長を務め、「コミュニケーション」「対話と独り言の違い」をテーマに意見を出し合った。
このほか、ステージでは「陸高☆なでしこ会」の紙芝居、気仙町長部地区住民のサロン活動発表などが行われた。最後は健康運動サークル「たかた☆ハッピー♪ウェーブ!」が生き生きとした体操を披露して締めくくった。
若竹太鼓を演奏した菅野尊斗さん(6年)は「小学校生活で最後の発表となり、精いっぱいたたいた。たくさんの人に聞いてもらえてうれしい」と笑顔を見せた。
手作り菓子を販売した就労継続支援B型事業所「あすなろホーム」利用者の佐藤葉子さん(37)は「あすなろホームのことを知ってもらう機会になる。これからも参加したい」と意欲を語った。
はまかだ交流会は、「健康のつどい」「介護予防ふりかえり交流会」「こころの健康講演会」「AIDS文化フォーラム」の4行事を同時開催し、市民や関係者が一堂に会するイベント。これとは別に、市内11地区ごとに健康まつり(市健康づくり推進協議会主催)も実施し、健康の輪の拡大を図っている。
市福祉部の菅野泰浩部長は「参加する皆さんが互いに癒やされ、自然と元気になり、健康や幸せを感じられる機会となることを願っている」と期待を込めた。





