陸前高田との絆 より深く 気仙内外の小学生ら参加 第11回「早稲田カップ」 早大ア式蹴球部など今年も(別写真あり)
令和8年2月5日付 7面
陸前高田市サッカー協会(村上金吾会長)と東京都の早稲田大学ア式蹴球部(石井昌幸部長)によるサッカー大会「早稲田カップ」は1月31日、今月1日の2日間、同市気仙町の上長部グラウンドで開かれた。参加した気仙内外の小学生らと大学生がプレーを通じて交流し、東日本大震災後からつながり続ける絆を深めた。(阿部仁志)
早稲田カップは、大震災後に元サッカー日本代表で同大出身の加藤久氏が同グラウンドの整備に尽力したことなどをきっかけに、平成24年からスタート。毎年、サッカーの強豪で知られる同蹴球部員が陸前高田を訪れ、スポ少選手らの技術力向上や、地域の枠を超えた親睦交流を後押ししている。
11回目となった今回は、同市のスポーツ協会と、同大卒業生でつくる岩手・気仙稲門会が後援し、一般社団法人上長部の郷が特別協力。アジア航測㈱と㈱グリーンデザイン&コンサルティングから特別協賛を得たほか、㈱三井住友銀行の「大学スポーツ応援プログラム シャカカチ BOON BOON PROJECT」の支援金を活用して運営した。
初日は開会式が行われ、参加した県内スポ少8チームの選手らが整列。同蹴球部員は32人が臨んだ。
冒頭、村上会長が「けがのないようにこの2日間楽しんでほしい。大学生の皆さんにも、東北の冬を満喫しながら、子どもたちと一緒に楽しんで実りある活動にしてもらいたい」とあいさつ。
次いで、歓迎の言葉を述べた佐々木拓市長は、2026シーズンからサッカーJ3・福島ユナイテッドFCに加入することを決めた同市出身の村上力己選手(東洋大、FCサン・アルタス大船渡卒団)を紹介したうえ、大会を通じ子どもたちが夢を持ってプレーすることへ期待した。
石井部長は、大会に協力した関係者に感謝を示し、「皆さんと会えるのを本当に楽しみにしていた。寒さを吹き飛ばし、元気よくサッカーをしてほしい」と呼びかけた。
選手宣誓では、同市の高田フットボールクラブの金野敢太選手(米崎小5年)が「対戦相手や審判へのリスペクトを忘れず、最後まで試合を戦い抜く」と声を響かせた。
このあと、2コートを使って予選6試合を展開。選手らが練習の成果を発揮して全力プレーに挑んだ中、ベンチからはチームメートや保護者だけでなく大学生の声援も飛び交い、力に変えた。
試合を待っている選手は、空いているスペースで学生と交流。ボールを使ったミニゲームで和やかに体を動かし、互いに笑顔を交わした。
早大マネジャーの伊藤未羽さん(4年)は「部員は、普段は緊張感もある中でプレーしているが、ここにきて子どもたちと触れ合うと、純粋にサッカーを楽しんでいる。震災から15年がたつが、これからも大会を続け、つながりを保ちたい」と話していた。
2日目は、フレンドリーマッチや大学生によるサッカー教室などを行ったうえ、同部の順位決定戦を展開。熱戦の結果、FCサン・アルタス大船渡が優勝、高田フットボールクラブが準優勝となり、気仙勢が上位を占めた。





