持続的な繁栄へ尽力誓う 大船渡商工会議所 創立70周年記念式典
令和8年2月8日付 1面
大船渡商工会議所(米谷春夫会頭)の創立70周年記念式典は7日、大船渡市大船渡町の大船渡プラザホテルで開かれた。出席者は度重なる自然災害やコロナ禍、人口減少といった苦難に直面しながらも、中小事業者支援や地域活性化に取り組んできた歩みを確認。地域の持続的な繁栄につながる活動の充実を誓った。
平成28年の60周年時以来となる式典は、同商議所役員、議員、職員をはじめ国、県、気仙各市町の行政関係者、県内外の商工団体関係者ら合わせて約140人が出席。
米谷会頭は式辞で、「この10年を振り返っても、新型コロナウイルスの世界的な流行や国際情勢の混迷が物資供給の不安定さや物価高騰、為替相場の乱高下などを招き、地域経済と企業経営に深刻な影響を及ぼした。さらに、昨年、大規模林野火災が発生し、新たな困難に直面した」と歩みを総括。
地域経済の維持・復旧・再生に向けて責務を果たしてきた足跡にも触れ「その姿勢こそが商工会議所の存在意義であり、受け継がれてきた誇るべき伝統」と力を込めた。協調を基本とした国際社会の安定と恒久平和への願いを込めながら「70年の歩みを礎としながら、次なる80周年、100周年に向けて『人をつなぎ道を拓く』を念頭に、地域の発展と会員事業所の持続的な繁栄のため役職員一丸となって取り組む」と語った。
引き続き、歴代会頭や副会頭を特別功労者として、20年以上の役員・議員を永年勤続者として表彰。来賓代表の小林健日本商工会議所会頭(代読・加藤正敏事務局長)、佐竹佳典経済産業省東北経済産業局長(同・古谷寿之産業部長)、達増拓也知事(同・佐々木淳副知事)、渕上清市長が祝辞を述べた。
大船渡商工会議所は、昭和27年の市制施行を契機として商工業の発展が進む中、故・橋爪由也氏を初代会頭として同31年2月10日に発足。社会情勢の変化や自然災害など、数多くの苦難に直面しながらも総合経済団体として幅広い活動を展開し、地域経済振興をけん引してきた。
令和以降も、千石船「気仙丸」の利活用、地域商品券を生かした物価高騰対策事業など課題解決に大きな成果を上げた。大船渡ビジネスアカデミーは平成29年から続け、経営人材育成にも力を入れている。会員事業所数は約1500で、地域産業の成長とともに歩みを続けてきた。
70周年記念事業として、7月26日(日)に市民文化会館リアスホールで、青山学院大学陸上競技部監督の原晋氏を招いた講演会「なぜ青学大は駅伝強豪校へと成長したのか~覚悟と挑戦~」を計画。申し込み方法などの詳細は、4月以降に周知することにしている。
また、式典に合わせて創立70周年記念誌も発刊。A4判カラー130㌻で、「人をつなぎ道を拓く」と題して創立期からの歩みをまとめたほか、東日本大震災と復興、気仙丸、新型コロナウイルスや大規模林野火災への対応、「あわびブランド化」の各取り組みで特集も組んだ。250部作成し、関係機関にも配布する。
70周年記念表彰者は次の通り。
【特別功労者表彰】
▽歴代会頭・副会頭=甘竹秀雄、齊藤俊明
▽歴代副会頭=宮澤信平、水野公正
【役員・議員永年勤続表彰】(20年以上)
▽常議員=胡口穰
▽議員=刈谷一彦、菅原実、伊勢良行、佐々木孝雄





