初企画で来訪者を歓迎 滝観洞 きょうまでバレンタイン行事(別写真あり)

▲ 坂東シェフ監修の料理を味わう来訪者

 住田町上有住の滝観洞観光センターは15日まで、バレンタイン行事を開催している。恒例の「願い石」を用意したほか、新企画として、かつて町内のレストランで腕を振るい、現在は東京都内のワイン食堂「Kerasse Tokyo」でシェフを務めている坂東誠さん監修の軽食を用意し、予約限定の「アフタヌーンティーセット」で来訪者をもてなしている。
 滝観洞は全長3635㍍、高低差115㍍にも及ぶ国内屈指の鍾乳洞。ライトアップされた鍾乳石が輝き、ダイナミックな造形の岩肌や地下水などによる神秘的な光景が続く。洞口から約880㍍地点には高さ約60㍍に及ぶドーム型の空間があり、その天井部の裂け目から落差29㍍の「天の岩戸の滝」が注ぐ。
 入洞時に渡る太鼓橋型の風恋橋には「思いを胸に風恋橋を渡り天空から輝き舞う、滝のしずくを見られたら願い事がかなう」との伝説がある。
 バレンタインに合わせた催しは、風恋橋の伝説にちなんで毎年この時期に実施。入洞する来訪者に絵馬やお菓子をプレゼントし、洞最奥部の「天の岩戸の滝」付近には絵馬を設置するコーナーも設けた。
 同センターでは、天の岩戸の滝から流れ落ちてきた石を〝願い石〟として用意。来場者は入洞時にこれを持ち、小滝の水で清め、その先にある観音像前で祈願。続いて、天の岩戸の滝に向かって願い事を込めた小石を投げ入れる。
 初日から多くの観光客が来訪し、願い事の成就を祈って入洞。友人と訪れた石巻市在住の髙崎栄二さん(74)は、家族がこの一年健康で過ごせるようにと願った。滝観洞は初めて訪れたといい、「洞内は冒険感があって、奥の滝もきれいだった。なかなかできない体験で、楽しかった」と話していた。
 初企画として、センター2階のレストランでは「アフタヌーンティーセット」も提供。坂東さんが監修した鹿肉ミニハンバーガー、鶏ハラミアヒージョ、町内事業所のスイーツなどを振る舞った。
 初日は2組計5人が予約。住田町世田米から友人たちと足を運んだ佐賀知子さん(78)は「丁寧に作られていると思う。鹿肉も臭みがないし、アヒージョは柔らかくておいしい」と料理を堪能していた。