梅ケ枝餅で心温めて 夢商店街でお振る舞い 福岡県・筑紫女学園大生が今年も(別写真あり)
令和8年2月15日付 7面
同大では、東日本大震災後から継続して沿岸被災地でボランティア活動を展開。梅ケ枝餅の振る舞いは、夢商店街が仮設施設で運営していた時から続き、通算では30回を超える。今年は、現代社会学部・栗山俊之教授(63)のゼミに所属する学生9人が訪れた。
梅ケ枝餅は、あんを薄い餅生地でくるみ、鉄板で焼いたもの。下準備には学生だけでなく、夢商店街の関係者も加わり、手を動かしながら笑顔を交わした。生地は専用の粉を用い、熱を加えると香ばしさが広がった。
正午からの提供を予定していたが、開始30分前には数十人の列ができた。熱々の状態で包装し、楽しみにしていた地域住民に振る舞った。
学生たちが手渡すと、地域住民からは「懐かしい。新婚旅行の時に食べた」といった声も。「毎年来てくれるから」と、学生たちに差し入れを届ける姿も見られた。
同大学の松永侑奈さん(3年)は「思っていた以上にたくさんの人が来て、喜んでもらえたので良かった。私たちは初めて大船渡に来たが、住民の方から『前にもいただいた』と声をかけていただいたり、覚えてもらっているのは本当にありがたい」と語り、笑顔を見せた。
学生たちは梅ケ枝餅の提供だけでなく、商店街関係者とコミュニケーションを重ね、壊滅的な被害を受けた中からの再生など、震災から15年の歩みにも理解を深めた。松永さんは「発災当時の様子も聞いた。災害の恐ろしさを伝えていきたい」と今後を見据える。
引率した栗山教授は「大学としての活動は当初、10年で終える予定だったが、被災地からの活動継続要望の署名もあり、15年を迎える今も学生たちが来ることができている。ゼミは困難な状況に直面している人たちに向き合うことをテーマとしている。学生たちには、支え合いが当たり前の社会、困っている人がいた時に助けられる人間関係の広がりを目指してほしい」と話していた。






