浜の〝今〟 地域から全国へ 情報発信の強化を宣言 気仙の水産関係団体などによる産地力向上協議会 ポータルサイトやSNSを活用し(別写真あり)
令和8年2月17日付 7面
気仙の水産関係生産者団体や水産加工団体、魚市場、行政による「産地力向上協議会」は16日、大船渡市大船渡町の市魚市場で水産地の今を伝える「情報発信の強化宣言」を行った。参集した水産関係者らが、過去3回の会合で決定した取り組み内容を記した宣言文を朗読。主要魚種の不漁や自然環境の変化で苦境が続く中、関係機関が一丸となって全国各地に安心安全で高品質な水産物を提供するとともに、新たに開設したポータルサイトやSNSなどを通じて水産業に関わる情報を広く普及していくことを宣言した。(菅野弘大)
豊かな海洋環境を生かした良好な漁場を誇る気仙沿岸では、採介藻、定置、養殖、漁船の各漁業、魚市場、水産加工業、流通業などが一体となって、一大産地として発展してきた。しかし、近年の地球温暖化や海洋環境の変化により、主要魚種の不漁、水揚げ量の減少に陥るなど、厳しい状況が続いている。
同協議会は、これまで地域を支えてきた主要魚種に代わって、水揚げが増加、安定している魚種の有効利用や、新たな漁業・養殖業の導入を進めることで、産地としての活力を維持、発展させることを狙いとして、令和6年1月に活動を開始。大船渡市、越喜来、綾里、吉浜、広田湾、盛川各漁業協同組合、大船渡湾冷凍水産加工業協同組合、大船渡魚市場㈱の役員らのほか、気仙両市の水産課、大船渡水産振興センターの担当職員らが構成員となり、これまで3回にわたって会合を実施してきた。
情報発信の強化宣言は、同協議会の取り組みを全国に示すもの。第1回会合後の同7年に下部組織の作業部会、チームを立ち上げて検討を進め、同2月に開かれた第2回会合で、産地の状況を伝える情報発信強化と体制整備について取り組んでいく内容を共有。今年1月の第3回会合で正式に決定した。
同日は、構成員や関係団体の担当者合わせて約30人が出席。事務局による協議会の経過説明に続き、構成員らが「関係団体、機関等との協力体制が整い、地域一体となって情報発信の強化へ取り組むことを宣言する」との宣言文を読み上げた。活動をPRするロゴマークは、盛川漁協技術主任の千葉香織さんが制作したことも紹介された。
宣言によると、取り組み内容は①産地力向上協議会のポータルサイトの開設②協議会構成員のSNSを通じた情報発信③協議会構成員のSNS間の連携──の3点。
①は、県の大船渡水産振興センターホームページ内にポータルサイト「おいしいいわて いいものけせん」を開設。同協議会設置の経緯や目的、気仙両市の水産業における取り組みを紹介するほか、気仙産の魚介類、水産加工品、グルメ(飲食店)などの各種サイト、水産関係団体のSNSのリンクページを掲載し、情報を見やすく集約する。
②は、構成員が協力して気仙地域の水産業およびそれに関する幅広い情報の発信に取り組む。大船渡市は「大船渡品質」、陸前高田市は「広田湾品質」をスローガンとし、ポータルサイトの名称も含めて、ハッシュタグとして付けて投稿する。
③は、構成員の団体がSNSを相互フォローするとともに、関係団体、機関を含めて投稿をリポスト、シェアをすることで、情報の拡散につなげる。
今後は随時、ポータルサイトやSNSを更新しながら、気仙の浜の動きを広く伝えることとしている。






