商品化に向け樹液採取 五葉地区の地域協働組織 イタヤカエデ活用図る(別写真あり)
令和8年2月23日付 2面
住田町五葉地区の地域協働組織・五葉地域づくり委員会(藤井洋治会長)と同町の一般社団法人文化政策・まちづくり学校(ふるさと創生大学、千葉修悦理事長)は22日、町内の一般県道上有住日頃市線(通称・六郎峠)沿いの町有地でイタヤカエデの樹液採取を行った。地域の未利用資源の活用を図る取り組みで、住民らが採取用のタンクを設置。集めた樹液は、サイダーやビールとして製品化し、販売する予定。
同委員会は、町が進める「小さな拠点づくり」の一環で、平成29年度から活動を本格化。地域内の資源活用の一環としてこれまでもカエデの樹液採取を行い、原料を町外の酒造会社に持ち込んで「メープルサイダー」を製造するなど、活用を図ってきた。
採取体験は、昨年に続いてふるさと創生大との共催による世代間交流としての企画も兼ねて実施。大船渡市日頃市町と住田町上有住を結ぶ六郎峠の町有地を会場とし、町内外から約30人が参加した。
この日は、20㍑タンク約20個を用意。参加者は沢沿いにあるイタヤカエデの木に穴を開け、ホースをつないでタンクを設置し、順調に樹液がたまることを願った。
カエデの樹液は、多ければ1本の木から20〜30㍑程度の採取が見込まれる。ドリルを使って幹に深さ3㌢ほどの穴を開け、ホースとポリタンクをつないで放置することで少しずつ樹液がたまっていくが、穴は自然にふさがっていくため、木へのダメージは少なく、持続可能な取り組みにもつながる。
イタヤカエデの樹液は、2月から3月にかけてが一年で最も量が取れる時期だといい、今後は関係者でタンクを見回りながら、たまり具合を見て回収する。
集まった樹液はサイダーやビールの原料として活用する予定で、町のふるさと納税返礼品としての活用も見据える。
陸前高田市高田町から家族で参加した鈴木桃乃介さん(高田小3年)は「穴を開けたらすぐに樹液が出てきて、面白かった。味見したら少し甘かった。サイダーも飲んでみたい」と話していた。






