カキ養殖の現場知る 高田東中2年生 収穫体験で殻むきなど(別写真あり)

▲ 収穫したてのカキで殻むき作業を体験する生徒ら

 陸前高田市立高田東中学校(千葉賢一校長、生徒160人)の2年生48人は27日、米崎町の脇之沢漁港や広田湾内で養殖カキの収穫体験を行った。生徒らが1年生の時に種付けしたカキの収穫作業を見学し、殻むきも体験。漁業者との交流を通じて新たな知見も得て、地元産業への理解を深めた。
 同校のカキ養殖体験学習は、統合前の米崎中時代から続けられているもので、同町の漁業・大和田晴男さん(73)とその家族、地元漁業者が協力。地域に根ざした産業や仕事に携わる人の思いを学び、進路やこれからの生き方に生かすことが狙い。
 生徒は、1年生だった令和6年5月に、カキの稚貝が付いた養殖用ロープを作る作業を体験。ロープは同校専用のいかだにつるされ、大和田さんが管理して成長を見守ってきた。
 この日は、生徒らが複数のグループに分かれて順番に大和田さんの船に乗り、養殖いかだまで移動して収穫作業を見学。その後、漁港に戻り、漁業者らの指導を受けながら殻むき作業に挑戦した。
 専用の殻むきナイフを殻に刺し、貝柱を切ってカキの身をとり出す作業を繰り返した生徒たち。「貝柱がどこか分からない」「ナイフが入らない」と慣れない作業に四苦八苦しながらも、漁業者の手本をまねながら徐々にコツをつかみ、普段の学校生活にはない特別な空間を同級生同士で楽しんだ様子だった。
 この日の収穫したカキは1800個ほどで、総重量は約360㌔。カキは生徒それぞれで持ち帰った。
 加藤大輝さん(2年)は「最初は1㌢ぐらいだったカキが、1年と少しで15㌢ほどまで大きくなっていて驚いた。家で食べるのが楽しみ。漁業の人たちが、難しいカキむき作業を簡単そうにやっているのを見てすごいと思った」と新鮮な体験に目を輝かせた。
 大和田さんは「子どもたちがここを離れたとき、米崎のカキのことをいろんな人に伝えてほしい。カキむきをした体験も将来役立ててもらいたい」と、生徒らのますますの成長を願っていた。