にぎわい思い出して 大船渡町の菊池さん 仮設商店街ジオラマで再現 おおふなぽーとで展示(別写真あり)

▲ 菊池さんが製作した「おおふなと夢商店街」のジオラマ

 大船渡市観光物産協会(齊藤俊明会長)による「おおふなぽーとで防災ウイーク」は2月28日、大船渡町のおおふなぽーとで始まった。今年も、同町在住で㈱菊池組の菊池静さん(63)による町内を中心としたジオラマを展示。東日本大震災から15年を迎えるのに合わせ、にぎわいと住民生活を支えた仮設商店街もつくり、関心を集めている。11日(水)まで。

 

 プレハブ施設の2階建て構造に、ウッドデッキの通路──。小さいながらも細部に手を抜かず、手作業の紙細工で表現した仮設商店街「おおふなと夢商店街」の模型をのぞき込むと、懐かしさが込み上げる。
 同商店街は、震災前に大船渡駅周辺で店を構え、被災した商店主らが協同組合を結成し、中小企業基盤整備機構が整備した無償貸与施設で、発災から9カ月後の平成23年12月に開業。市内最大の仮設商店街として35店舗が営業し、市民生活を支え、多彩なイベントを通じて交流とにぎわいを生み出した。同29年4月に運営を終了し、現施設に移行した。
 ジオラマでは、大船渡町にあった「地の森八軒街」もお目見え。菊池さんは「地元からだけでなくさまざまな人が訪れ、にぎわいがあった。15年を迎える中で、当時を思い出してもらえれば」と期待を込める。
 毎年好評を博している菊池さんのジオラマ展示。今年は、大船渡小付近から加茂神社前交差点の国道45号沿いは、昭和50年代の風景や建物を表現。交差点を盛町方向に進むと、平成20年代の復旧・復興期に〝タイムスリップ〟する構成となっている。今年70周年を迎えた大船渡商工会議所の被災前の建物も作り上げた。
 防災ウイークは震災発生の3月に合わせ、防災への関心を高めようと開催。館内2階では、ジオラマ展示に加え、おおふなぽーとでの緊急時の対応や、にこにんプラザによる「椿のつるし飾り」の各展示のほか、大船渡津波伝承会展示との連携も計画し、大規模林野火災の展示も行う。
 1日は午前10時~正午に、駐車場やピロティーで消防、警察、自衛隊の各車両展示を行うほか、水消火器の放水体験や「防災そばっち号」による地震体験も。追悼のライトアップは7(土)~11日の毎日午後5~10時に行う。今年も漁業用具の浮き球を活用し、光で演出する。
 11日午後2時30分からは「ストリートピアノでつなぐ祈りのハーモニー」を開催。同46分に黙とうを行い、その後は『ふるさと』『花は咲く』の伴奏・合唱を予定している。
 問い合わせは同協会(おおふなぽーと1階、℡21・1922)へ。