サミット歓迎の赤 少しずつ 開花進む「三面椿」 末崎町 14、15日開催へ膨らむ期待
令和8年3月4日付 6面
3月に入り、厳しい寒さも緩みつつある中、大船渡市末崎町にある県指定天然記念物「大船渡の三面椿」の開花が進んでいる。市内では26年ぶりとなる全国椿サミット大船渡大会を14日(土)、15日(日)に控え、三面椿は視察コースにも組み込まれており、歓迎ムードの高まりとともに彩りが増えていきそうだ。
同町に鎮座する熊野神社(志田隆人宮司)に伸びる「大船渡の三面椿」は昭和44年6月に県指定天然記念物に指定され、樹齢は770年余り(約1400年との説もある)と推測される。令和3年には日本ツバキ協会の優秀古木ツバキに、昨年度には国際ツバキ協会(ICS)による「優秀古木・銘木」の認定を受けた。
現在の樹高は約10㍍で、枝張りは東西12㍍、南北13㍍。6支幹に分岐しており、株元の幹回りは8㍍。例年、3月上旬~5月初旬に花期を迎える。15年前の東日本大震災では浸水被害を免れ、幾多の津波を乗り越えてきた地域の誇りや、復興の象徴でもあり続ける。
今年は1月からぽつぽつと咲き始め、先月後半から枝先のあちこちで花が開いた。花の周辺には、今にもほころびそうな赤いつぼみも多い。
志田宮司(58)は「咲く年、咲かない年が繰り返しあるので、暖かくなるにつれて咲いてくれたことで安堵している。サミットの時期に合わせて見頃になれば」と期待を込める。
椿サミット大船渡大会は、市内関係団体で組織する実行委員会と市が主催。ツバキを自治体花木に指定している市町村等で組織する全国椿サミット協議会と、日本ツバキ協会が共催する。
今大会のキャッチフレーズは「椿に託す感謝の想い 復興の歩みを未来へ」。震災から15年、大規模林野火災から1年のタイミングにも当たり、復興支援への感謝を発信する場としても位置づける。
大会初日の14日は、リアスホールで午前10時から日本ツバキ協会の支部懇談会、全国椿サミット協議会の理事会・総会、日本ツバキ協会の通常総会、大会実行委と市の主催ステージ事業を予定。同ホールでは15日まで、ツバキにちなんだ展示も行われる。
同日は、椿の里・大船渡ガイドの会の案内で現地視察も実施。末崎町の椿館や市立博物館、碁石海岸、三面椿に加え、大船渡町では「気仙丸」などを見学することにしている。






