岩手らしさ〟光る子供服に 県主催 学生ファッションデザインコンテスト 菊池さん(大船渡東高2年)が審査員特別賞

▲ 審査員特別賞に輝いた菊池さん

 県による「いわてアパレル学生ファッションデザインコンテスト」の結果が公表され、気仙からは県立大船渡東高校の菊池真由さん(食物文化科2年)の作品「めんこいわらし」が入選し、第2位に当たる審査員特別賞を獲得した。県内の郷土芸能や県花などをモチーフに、〝岩手らしさ〟が光る子供服をデザインし、高評価を受けた。菊池さんは「今後もファッションの勉強を続けていきたい」と意欲を見せている。(三浦佳恵)

 

 同コンテストは、若者に県内アパレル産業への興味、関心を持ってもらおうと開かれており、2回目の開催。県内と隣県の高校生や学生を対象にしている。
 今回は、「いわての街・風景に合うファッション」をテーマに、▽ワンピース(フォーマル含む)▽スーツ▽子供服▽ワーキングウエア▽コート──の5分野で、昨年6月末から2カ月間にわたってデザインを募集。合わせて145点の作品が寄せられた。
 菊池さんは、食物文化科で横断的学習「ファッション造形基礎」を選択。ファッションデザインや衣類の制作などに取り組む中で、今回のコンテストに挑戦した。
 「授業ではハーフパンツや小物などを作ってきたが、子供服は経験したことがない」と、テーマの中から子供服を選び、デザインを練った。岩手の有名なものをイメージし、遠野市の座敷わらしや盛岡市の郷土芸能・さんさ踊り、県花のキリをモチーフに、「永遠」「繁栄」を表す赤い市松模様の柄をメインとしたワンピースと、手まりのポシェットを描いた。

表彰式ではデザインをもとにした衣装の披露も(大船渡東高提供)

 ワンピースの裾や左側の肩ひもには、「南部の紫桐」を意識した淡い紫色のキリの花をあしらい、右側の肩ひもとポシェットはさんさ踊りの太鼓をイメージ。髪飾りもさんさ踊りのかぶり物から着想し、まさに「めんこいわらし」にふさわしいデザインに仕上げた。
 菊池さんの作品を含む6点が入選し、県内の縫製会社が衣装として制作。菊池さんの作品は、立根町の㈱ラボ・オーフナト(中沢光隆代表取締役)が手がけた。
 菊池さんは同社を訪ねて制作の様子を見学し、ワンピースを飾るキリの花作りも体験した。「制作現場を見せてもらい、デザイン以上のものになっていて、プロの技術がすごく、服作りの魅力を改めて感じた。キリの花の数を増やしたいというわがままも聞いてもらい、ありがたい気持ちでいっぱい」と振り返る。
 完成した衣装はモデルが着用し、盛岡市内で開かれた表彰式でランウェイに登場。最終審査の結果も発表され、審査員特別賞を獲得した。
 菊池さんは「素晴らしい作品の中で、審査員特別賞に選んでもらえたのはうれしく、光栄に思う」と笑顔。「現在は、次の文化祭で展示するドレスを作っている。みんなで協力して、完成度の高いものにしたい」と話している。
 入選作品の衣装は、17日(火)~24日(火)に盛岡市のクロステラス盛岡で展示される。