鴨肉生産強化の弾みに 大船渡の㈱アマタケ、4~6月にホテル志戸平と「コラボ」 ビュッフェ料理を共同開発
令和8年3月12日付 3面
花巻市の志戸平温泉㈱(久保田剛平社長)が運営する宿泊施設・湯の杜ホテル志戸平で4~6月、大船渡市に本社を構える㈱アマタケ(甘竹秀企社長)が生産する鶏肉や鴨肉の各製品を生かしたビュッフェイベントが開催されることになった。共同開発したメニュー計10種類を夕食、朝食として提供。アマタケでは近年人気が高まっている鴨肉の生産強化を進める中、新たなファン獲得へ期待を込める。(佐藤 壮)
ホテル志戸平では、アマタケとの「コラボビュッフェ」を4月10日(金)~6月30日(火)に開催。アマタケの主力商品である「たのはた鴨」「岩手で育てたフランス赤鶏」を材料とし、共同開発した期間限定メニューを宿泊客に提供する。
メニューのうち「たのはた鴨のロースト─いわて山ぶどうのソース─」は、定番のオレンジソースではなく、県産の濃厚な山ぶどうジュースで仕立て、鴨肉のうまみを引き立てる。さらに、生ハムに野菜を添えた「ピンチョス」や「鴨南蛮そば」などを用意する。
「岩手で育てたフランス赤鶏」を生かしたメニューでは唐揚げや白湯スープ、炊き込みご飯を、代表商品の「サラダチキン」はレモンパスタなどで提供。朝食では「フランス赤鶏の絶品そぼろ」が用意される。
今月10日、ホテル志戸平内で、久保田社長と甘竹社長による対談会が開かれた。久保田社長は近年、個人・家族旅行の宿泊利用や地域共創への取り組みを重視している点に触れながら「ホテル業を含めた観光は、そのなりわいを通じて地域を元気にする使命がある。地域の魅力を知ってもらうことが大事」などと語った。
アマタケは、田野畑村と第三セクター方式の地域連携会社として㈱甘竹田野畑を運営し、生産・製造を展開する鴨肉は生産量日本一を誇る。今月からブランド名を「たのはた鴨」にしており、同村の豊かな自然環境で育った魅力を発信。今後は、大船渡市盛町の本社工場内で鴨の処理を担う。
甘竹社長は鴨事業について「40年近く生産しているが、5、6年前から首都圏の消費者らから問い合わせが増え、ビジネスチャンスと考えていた。生産量も増やす中で、新たな気持ちで取り組み、このマーケットを切り開く思いでやっている」と力を込めた。
こうしたコラボイベントを通じ、生産者の思いを消費者に届ける大切さも強調。同社は、15年前の東日本大震災で盛町の工場などが甚大な被害を受けた中、今後の展望について「人口が減っていく中でも、鴨の生産量を3割程度増やすことで、大船渡や田野畑の雇用をきちっと守っていく。それがわれわれの使命」と語った。
イベント期間中はホテル内のビュッフェスタッフがアマタケとのコラボシャツを着用。売店内にはアマタケ商品のコーナーを設ける。インスタグラムを通じたプレゼントキャンペーンも行うことにしている。





