気仙両市 6年連続の下落 全用途の平均価格と変動率 令和8年の公示地価発表 人口減や建築費の高騰で

 土地取引価格の指標となる令和8年の公示地価が17日、発表された。宅地、商業地などを合わせた全用途の平均価格と変動率は、大船渡市が3万4700円、マイナス1・4%(前年マイナス1・4%)、陸前高田市は2万3100円、マイナス1・4%(同マイナス0・6%)と、いずれも下落した。両市そろっての下落は6年連続で、要因は人口減少や少子高齢化の進行、建築費高騰による土地需要の低迷などとみられる。(三浦佳恵)

 

 公示地価は、土地取引や公共事業用地の取得価格を算定する際などの指標。適正な地価形成のため、国土交通省土地鑑定委員会が毎年1月1日時点で全国の標準地を調査し、都道府県を通じて発表している。
 気仙の調査対象標準地は、大船渡市が住宅地3地点、商業地2地点、陸前高田市が住宅地3地点、商業地1地点の合わせて9地点。新設や選定替え、地番の変更はなかった。
 大船渡市における住宅地の平均価格(1平方㍍当たり)と前年からの平均変動率は3万900円、マイナス1・3%(前年マイナス1・3%)と下落が続く。下落率は横ばいとなった。
 「立根町字中野25番2内」は3万1200円、マイナス1・3%(同マイナス1・3%)で、下落は7年連続。「大船渡町字明神前11番14」は3万8300円、マイナス1・3%(同マイナス1・3%)、「大船渡町字下平19番6」は2万3100円、マイナス1・3%(同マイナス1・3%)で、いずれも4年続けて落ち込んだ。
 商業地の平均価格は4万500円、マイナス1・5%(同マイナス1・6%)となり、4年連続で下降。下落率は前年からやや縮小した。
 「大船渡町字野々田156番11外」は5万500円、マイナス1・6%(同マイナス1・5%)、「赤崎町字沢田104番15外」は3万400円、マイナス1・3%(同マイナス1・6%)で、いずれも4年続けて減少した。
 陸前高田市は、住宅地の平均価格が1万9200円、マイナス1・2%(同マイナス0・8%)となり、下落は6年連続。前年と比べて下落率は拡大した。
 「高田町字鳴石51番96」は2万1900円、マイナス0・9%(同マイナス0・9%)、「高田町字中田43番7外」は1万3500円、マイナス1・5%(同マイナス1・4%)で、どちらも6年続いての下降。「高田町字西和野134番6外」は2万2100円、マイナス1・3%と、前年までの変動なしから下落に転じた。
 商業地は「高田町字並杉301番1外」が3万4800円、マイナス1・7となり、2年ぶりに変動なしから下落となった。
 県内の地価動向をみると、全用途(183地点)の平均変動率はプラス0・2%(同プラス0・4%)。上昇は3年連続となった。
 住宅地(125地点)の平均変動率はプラス0・3%(同プラス0・6%)で、4年続けて上昇したものの、上昇率はやや縮小。前年から価格が上昇したのは59地点、下落は48地点。
 価格上昇率が最も高かった地点は、「盛岡市永井20地割17番99」のプラス7・3%。下落率の最高は、「山田町船越第6地割32番73」のマイナス4・3%。
 商業地(53地点)の平均変動率は、マイナス0・3%(同マイナス0・3%)。33年連続の下落となり、下落率は横ばいとなった。価格が上昇したのは18地点、下落は29地点だった。
 価格上昇率の最高地点は、「盛岡市盛岡駅前通437番(盛岡駅前通8番地17)」のプラス11・7%。一方、下落率が最も高かった地点は「岩手町大字沼宮内第7地割24番1外」で、マイナス4・6%となった。
 県内工業地(4地点)の平均変動率はプラス3・0%(同プラス2・7%)。9年連続で上昇し、上昇率はやや拡大した。3地点は上昇、1地点は横ばいだった。
 気仙の公示地価は別表の通り。