本社に鴨処理工場新設へ ㈱アマタケが安全祈願祭 「たのはた鴨」強化図る(別写真あり)

▲ 新工場の完成イメージ(アマタケ提供)

 大船渡市盛町に本社を構える㈱アマタケ(甘竹秀企社長)は28日、本社鴨処理工場の新設工事に伴う安全祈願祭を現地で開いた。同社と田野畑村による第三セクター方式の地域連携会社で生産される「岩手三陸 たのはた鴨」の増産に対応した機能を整え、今秋の完成・稼働を見据える。完成後は鴨肉処理では国内最大規模の施設となり、関係者は安全施工の願いと、鴨肉を通じた沿岸振興などへの期待を寄せ合った。
 工場予定地での安全祈願祭には、関係者約30人が出席。神事では甘竹社長、渕上清市長、田野畑村の佐々木靖村長、施工を担う㈱佐賀組の髙橋賢代表取締役らによる「鍬入れの儀」などが行われた。
 神事後、甘竹社長は「完成した工場では、より品質を高め、マーケティングに合致したさまざまな商品を開発し、事業の拡大に努める。大船渡や田野畑のより安定した雇用確保に向けて頑張りたい」と述べた。

工期中の無事故と地域発展を誓った安全祈願祭

 アマタケが参画する第三セクター方式の地域連携会社・㈱甘竹田野畑では、鴨肉の生産・製造を展開し、年間生産量45万羽は日本一を誇る。今月からブランド名を「岩手三陸 たのはた鴨」にしており、田野畑村の豊かな自然環境で育った魅力を発信している。
 田野畑では増産を進め、将来的には年間80万羽の生産を目指す。これに対応する処理・加工拠点として、大船渡に新工場を設けることになった。
 新工場は、本社敷地内のこれまで倉庫などがあった場所に整備。鉄筋コンクリートの平屋建てで、広さは約400坪。総事業費は約20億円を見込む。鴨肉専門の工場としては国内最大となる。鴨肉処理に特化したオートメーション化を進め、将来の増産にも対応する。
 アマタケは今年秋までに、一関市の㈱オヤマに養鶏事業の食鳥処理業務を委託する。大船渡の従業員は新たに整備する鴨処理工場と、鶏肉の食品加工場に配置転換することで雇用の維持・拡大を図ることにしている。