事務作業の省力化など図る 町教委 保育ICTシステム導入へ

▲ 町内保育園にICTシステム導入へ(資料)

 住田町教育委員会は本年度、町立世田米、有住両保育園に「保育ICTシステム」を導入する。システム導入によって職員の業務を省力化することで子どもと向き合う時間を拡充し、さらなる保育の充実を図っていく。
 こども家庭庁では、保育人材の確保のため、保育に関する計画や記録、保護者との連絡、子どもの登降園管理等の業務のうち、必要なシステムの導入費用を補助するなど保育現場へのICT導入を推進。同町では、令和7~11年度を期間とする総合計画において、政策分野の一つである「健康でいきいきと暮らせる地域づくり」に関し、出産から子育てまで切れ目のない支援や安心して子育てができる町づくりを掲げており、国の動きにも対応し保育ICTシステム導入を試みる。
 保育園にシステムを導入し、保護者らにはアプリを提供して活用してもらう仕組み。システム導入後、半年間ほどの試行期間を経て、年度内に本格運用に移行する考え。
 システム導入により、園側では園児の健康情報や健診履歴など、園児ごとの情報を園で一元管理することが可能となる。また、登園の遅刻や欠席、迎え、延長保育などの連絡をアプリで申請できるため、これまでのような電話連絡が不要になる。
 登園・降園時には、玄関に専用端末を設置し、アプリの画面をかざすことで登・降園をシステム上で管理できる。
 園の日誌や園児の発達経過記録、年間指導計画に基づいて作成している月単位の保育計画をデータ登録することで、紙ベースで行っていた記録作業の事務的負担も軽減される。給食の調理師は、園児の情報や登園予定により、アレルギー除去食調理が効率化する。
 園児の様子を伝え合う連絡帳もデジタル化し、保護者がアプリで家庭での様子を報告できる機能もあるほか、園から保護者への連絡もアプリを通じて発信できる。
 本年度一般会計当初予算には端末とシステムの導入、ネットワーク構築の費用として約1160万円を計上している。
 同教委では「保護者、保育士双方の負担軽減につながっていくと思う。保育士さんが子どもたちに向き合う時間を今まで以上に確保していきたい」としている。