11月15日告示、22日投票 市長選 選挙管理委員会が日程決定 現職後援会は再選出馬要請
令和8年4月4日付 1面
大船渡市選挙管理委員会(佐々木一郎委員長、委員4人)は3日、市役所で定例会を開き、任期満了に伴う同市長選の日程を「11月15日(日)告示、22日(日)投票」と決めた。現段階で1期目の現職・渕上清氏(67)=盛町=は、態度を明らかにしていないが、先月、後援会から再選出馬の要請を受けた。当面は現職の態度表明時期とともに、新人擁立の動きが進むかが焦点となる。(佐藤 壮)
市長選は12月2日(水)の任期満了に伴うもので、昭和27年の市制施行から数えると通算21回目。三陸町との合併後は7回目、東日本大震災後は4回目となる。
任期満了日が12月2日となった同61年以降の市長選を振り返ると、いずれも11月中旬~下旬に告示・投票の日程が組まれてきた。令和4年11月27日投開票の前回市長選は、3期12年務めた戸田公明前市長が勇退した中で行われた。前年の11月に新人が起意を表明したのを皮切りに、史上最多の5人が出馬する混戦となった。
現職の渕上氏は、候補者の中では3番目となる4年5月に表明。市議会議長、市消防団部長、大船渡青年会議所理事長などとしての知名度に加え、市議時代からの後援会(今野武義会長)組織も広がりを見せ、各地区に計10以上の支部を構築するなどして地盤を固めて浮動層も取り込み、全投票数の38%にあたる7578票を獲得して初当選を飾った。
同氏はこれまで、再選への意思は明らかにしていない。先月19日の記者会見で出馬意思やその表明時期を問われたのに対し、「具体的な時期は、考えていない。(中東情勢に伴う原油価格高騰など)世界的にも不安な要素がある。市内経済を把握し、しっかり支え、備えるために、手だてを内部で協議したい」と述べた。
後援会は翌日、市内で拡大役員会・報告会を開催。渕上氏による市政報告などが行われたあとの懇親で、当初予定にはなかったが出席者からの意見が多く出たことなどから、後援会として出馬を要請した。出席者によると、渕上氏は「受け止めた」とし、発表時期を含めて今後検討する姿勢を示しながら、理解を求めたという。
今野会長(75)は「引き続き、大規模林野火災の復旧・復興とともに、初当選時に掲げた公約の達成に向けて取り組んでほしい。支持者の中には、人口減少の中でも不便を感じない生活環境づくりだけでなく、人口増に向けた積極的な施策を求める声も出ている」と期待を込める。
同市長にはこれまで、渕上氏を含め10人が就任。50年前にあたる昭和51年3月以降の市長はいずれも2期以上務めており、周囲では再選出馬が自然な流れと見る向きもある。
昨年2月26日に発生した大規模林野火災を受け、市は先月、森林再生計画を取りまとめた。平成以降では最大となる面積規模で伐採、再造林に向けた施策が本格化する中、スピード感ある取り組みだけでなく、将来を見据えた森林形成や地元事業者の積極的な活用による経済活性化も求められ、リーダーのかじ取りが重要性を増す。
また、人口減少や少子高齢化への対応も喫緊の課題。持続可能な行財政運営を見据えた現状体制の見直しだけでなく、あらゆる世代が将来に前向きな希望を持てるまちづくりの視点も求められる。
現段階では、新人擁立の目立った動きはない。同市長選は昭和27年以降、無投票に終わったのは同55年を最後に3度しかない。前回選では告示3カ月前の8月、1カ月前の10月にも、それぞれ新人が名乗りを上げた。
今年3月1日現在、同市の有権者数(18歳以上)は2万7519人(男1万3074人、女1万4445人)。前回選の投票当日有権者2万9301人と比べ、1782人少ない。






