住高存続へのフォーラムも ふるさと創生大 京都・市民大学院と合同開講式

▲ 住田高校存続へのフォーラムも行われた

 住田町上有住の五葉地区を拠点に活動する「ふるさと創生大学」(千葉修悦理事長)と、京都府の「市民大学院」(金井萬造理事長)の合同開講式は11日、町役場町民ホールで開かれた。開講式を皮切りに、今後はさまざまな学びの機会を提供していく。同日は合同開講記念フォーラムも開かれ、同町の住田高校の生徒有志が、学校存続に向けての思いを来場者に訴えた。
 ふるさと創生大学は、学長を務める池上惇京都大学名誉教授と町内の地域住民が手を取り合い、平成30年5月に開校した。地域の歴史文化に光を当て、住民らの学習意欲向上を図りながら町内外で講習機会を創出。同地区にある築100年以上の古民家を学舎に改修し、拠点としている。京都府の市民大学院とは開校以来、交流があり、今回は初の合同開講式を企画した。
 この日は気仙3市町をはじめ県内各地から60人余りが出席。2部構成で行われ、第1部が合同開講式、第2部で合同開講記念フォーラムが行われた。
 このうち、第2部では「小さな学校、大きな挑戦。~住田高校存続プロジェクト~」をテーマに、同校生徒有志が学校への思いを語った。
 県教委は、1学級校で入学志願者数が2年連続して20人以下となった場合、原則として翌年度から募集停止とする方針を設けている。
 同校の8年度入学者は13人にとどまり、存続への危機感が高まっている中、同校生徒有志6人が「住田高校存続計画書」を作成。SNSを活用した情報発信を中心に、生徒増加に取り組むこととしている。
 フォーラム冒頭、生徒会長の金野結花さん(3年)が「より多くの方と思いを共有できる場になれば」とあいさつ。引き続き、生徒による発表が行われた。
 この中で、生徒からは高校における町独自教科「地域創造学」の必要性や、同校には地域の文化に触れる機会が多いこと、入学してみないと分からない魅力があふれていることなどが語られた。
 発表後の質疑応答でも、出席者からは学校存続を切望する声、そのために協力していきたいといった声が上がり、高校生の思いに感銘を受けた様子だった。
 存続に向けた活動の発起人でもある金野さんは「小規模校だからといってなくしていい理由にはならないということが、会場の皆さんや県教委にも伝わってくれれば。小さい学校でも誰かの居場所になる。生徒主体で、住高の魅力を発信していく」と話していた。