田んぼへの通水を体験 ふるさと創生大学 今後も各種講座を予定
令和8年4月14日付 6面
住田町上有住の五葉地区を拠点に多様な学習機会を創出している一般社団法人文化政策・まちづくり学校(通称・ふるさと創生大学、千葉修悦理事長)は12日、同地区内で田んぼへの水入れ(水路普請)体験を行った。地域を流れる沢から水を引いて今後の田植えに備えながら、森林と農業のつながりや豊かな自然ならではの生態系へと理解を深めた。
「普請」は、地域住民の協働活動により、道路や水路などの修理・草刈りを行う勤労奉仕作業。この日は町内外から約20人が参加し、釜石、住田両市町境に位置する愛染山(標高1228㍍)に源を発する大祝沢から、同地区奥部の気仙川源流沿いにある田んぼへの通水を体験した。
この田んぼは、ふるさと創生大に所属する藤井洋治さん(76)が所有しており、遊休農地を10年ほど前に復活させたもの。近年はモリアオガエルが卵を産み付けている。
モリアオガエルは、県内では低地から高地までほぼ全域に分布。5月下旬~7月上・中旬にかけての産卵期に池や沼の周辺に集まり、水面に張り出した木の枝に白い泡状の卵塊を産み付ける。
田んぼでは今後、藤井さんが源流から流れる水を使った米作りを行うほか、ふるさと創生大ではモリアオガエル観察会など各種体験講座を予定している。
通水体験の参加者は、秋の豊作を願うだけでなく、モリアオガエルにとってもすみよい環境にしようと、水路にたまっていた枯れ葉や枝、石などを手早く取り除き、田んぼへと一気に水が流れ込むと、歓声を上げた。
藤井さんは「森の恵みを生かして米作りを行っていき、講座を通じて多くの方々に自然環境への理解も深めていただければ」と話していた。





