船内で「お見舞いの会」も 客船・飛鳥Ⅲ 22日大船渡初入港 野々田埠頭での歓迎、見送りも多彩に
令和8年4月17日付 7面
大船渡港に22日(水)、昨年7月に就航した大型客船「飛鳥Ⅲ」(5万2200㌧)が初入港する。同年8月にも予定されていたが、台風の影響で中止となり、港湾関係者や客船ファンが心待ちにしてきた。船内では、昨年も計画された大規模林野火災被災者を対象とした船内見学会・昼食会を開催。当日は午前8時入港、午後5時出港を予定し、一般住民らも同船が接岸する大船渡町の野々田埠頭内に徒歩で入場できる。(佐藤 壮)
郵船クルーズ㈱(本社・神奈川県)の「飛鳥Ⅲ」は全長230㍍で、全幅29・8㍍。就航初年の昨年は、オープニングクルーズとして8月3日に大船渡を寄港地とする日程が組まれ、東北の中でも初の入港を果たす計画だった。
しかし、台風9号接近の影響でクルーズ自体が中止に。野々田埠頭で市が予定していた歓迎行事なども見送られた。それでも、市では同日付で、同社による飛鳥クルーズに特別観光大使を再委嘱。寄港を通じた市の知名度向上やイメージアップにつながる活動に期待を込めた。
今回の大船渡入港は、横浜港を発着する「春の大船渡・青森クルーズ」の一環。20日(月)に出発し、大船渡港、青森港を経て25日(土)に横浜港に戻る。乗船客は現段階で約300人が見込まれる。
待望の初入港に合わせ、市や大船渡港振興協会による歓迎セレモニーでは、市章や飛鳥のブランドロゴを用いた記念盾に加え、初寄港を記念する大漁旗を贈呈。歓迎ムード醸成に向け、「ようこそ大船渡へ!」などと記したウエルカムポスターを作製し、市内の商業施設ほかで掲示する。
船内では、郵船クルーズ社による「お見舞いの会」として、大規模林野火災の被災者を対象とした船内見学会および昼食会が開かれる。
市によると、23世帯49人から応募があった。復旧・復興へと歩む地域や被災者に、勇気や希望をもたらす機会になりそうだ。
入港当日、埠頭内の特産品販売コーナーでは、11事業者が商品などを並べる。太平洋セメント大船渡工場による「入港歓迎ラッピングコンテナ」も設けられる。
市内外を巡るオプショナルツアーや、貸し切りタクシープランも用意。野々田埠頭とキャッセン大船渡を結ぶ無料シャトルバスも運行される。
入港当日に来場した一般住民向けには、歓迎用の手旗を無料で配布。埠頭への入場は「Bゲート」の1カ所のみで、徒歩で入る。駐車場はキャッセン大船渡などを利用する。
「飛鳥Ⅲ」は本年度、9月29日(火)にも入港を予定。「飛鳥Ⅱ」(5万444㌧)は、10月27日(火)と11月7日(土)にそれぞれ訪れる。10月には停泊も予定しており、夜の大船渡湾にたたずむ光景の美しさにも期待が高まる。
また、商船三井クルーズ㈱(本社・東京都)が運航する今年就航の「三井オーシャンサクラ」(3万2477㌧)も11月30日(月)に初めて入る見込み。乗船客らとの交流や、湾岸部のにぎわい創出が期待される。






