特定健診 医療機関でも 国民健康保険加入者を対象に6~9月実施 全国、県平均以下の受診率向上目指す

 大船渡市は本年度から、国民健康保険加入者を対象に、市内外の指定医療機関で特定健康診査が受けられる個別健診を実施する。これまでは、10~12月に公共施設で集団健診を行っていたが、個別健診の導入でかかりつけ医に通う市民らが受けやすくなる。実施期間は6月1日(月)~9月30日(水)で、受診券の申し込みは4月20日(月)から受け付ける。300人程度の健診者増加を見込み、全国、県平均以下が続いている受診率の向上を目指す。(佐藤 壮)

 

 特定健康診査は、生活習慣病の予防および早期発見を目的に毎年実施している。本年度から導入する個別健診の対象者は、市国民健康保険に加入し、本年度内に40~74歳になる人で約5800人。本年度中に75歳になる人は、誕生日の前日まで受診できる。
 実施期間は6月から4カ月間。健診内容は身長、体重、腹囲などの計測、血液検査、尿検査、血圧測定で、生活習慣病に関する検査のみとなる。
 受診者は、市が発行する受診券や質問票に加え、マイナ保険証か資格確認書を持参。健診料金は1500円。健診当日に診療所窓口で支払う。
 希望者は、市健康推進課に受診券の申し込みを行い、受診を希望する医療機関に予約する(予約不要の医療機関もあり)。郵送で届いた質問票に事前に記したうえで受診し、後日、結果説明を受ける。
 受診券の申込期間は、4月20日~9月11日(金)。市健康推進課(℡27・1581)に電話で申し込むか、ウェブ予約フォーム=別掲QRコード=でも対応。指定医療機関は別掲の通り。
 希望者が4月中に受診券の申し込みを行った場合、5月中旬には届く予定。その後はおおむね、申請から2週間で送付することにしている。
 これまで、健康診断は肺がん検診や大腸がん検診と合わせて毎年10~12月に日程を組み、地区ごとに受診日程や公共施設での健診会場を設けている。後半には、盛町の市総合福祉センターで全行政区の住民が受診できる日程も入れるなど工夫も重ねてきた。
 令和6年度の大船渡市における国保特定健診受診率は38・2%で、県平均の46・5%、全国平均の39%を下回る。毎年38%前後で推移しており、市国民健康保険第3期データヘルス計画で掲げる40%にも届いていない。
 未受診者へのアンケート調査や、はがきによる通知などを行ってきたが、目立った上昇にはつながらなかった。一方、未受診者の調査では「すでに治療を開始している」との回答も多かったという。個別健診導入で、かかりつけ医に通う人でも受診しやすい環境づくりを見据える。
 また、個別健診は、実施期間中に自身の都合に合わせて受診でき、集団健診の日程が合わない人も対応がしやすい。本年度は300人程度の利用を見込み、受診率44%以上の到達を目指す。個別健診は、県内半数程度の自治体ですでに実施しているという。
 市は本年度も、10~12月に集団健診による健康診断に合わせて、肺がん検診や大腸がん検診を計画。健康診断は個別健診の指定医療機関で行い、がん検診は集団健診会場で受けるといった選択も可能になる。
 市健康推進課では「集団健診と個別健診を併用することで、集団健診の待ち時間解消も期待できる。市内では受診率が40%を超えたことがなく、個別健診の導入によって向上させたい」としている。