産後ケアさらに手厚く 市、生後5カ月未満児の母親向けに新事業 ホテル三陽で休息の時間提供 月1回実施
令和8年4月19日付 7面
陸前高田市は本年度、産後ケア事業を拡充し、新たに「ままふわり+(プラス)」を始める。市内に住む生後5カ月未満の乳児とその母親を対象とし、気仙町のホテル三陽で月に1度、助産師や看護師らが日中、子どもを見守っている間、母親が部屋でゆっくりくつろぎ、大浴場に入浴もできる。ヨガや整体などでリフレッシュする既存の事業「ままふわり」を引き続き手がけつつ、母親への休息の時間提供に重点を置いたサービスも打ち出し、子育てに関する負担や不安、孤立感の軽減を図る。(高橋 信)
本年度から生後5カ月未満の子と母親向けの産後ケア事業「ままふわり+」を新たに始める(過去のままふわりの様子)
「ままふわり+」は、8月を除いて毎月1回ずつの計11回実施する。ホテル三陽の協力のもと、各回午前10時から午後3時まで、母親は用意された一室で一人で自由に過ごせる。昼食時には高田町のカフェ「りくカフェ」特製の弁当が提供され、大浴場にもつかることができる。
子どもは別室で預かり、助産師、看護師、保健師の最大4人体制で体重測定や健康チェック、おむつ交換、授乳サポートなどを行う。希望があれば、母親の育児相談にも応じる。
料金は昼食・おやつ代を含めて650円。持ち物は母子健康手帳、飲み物、子どもの着替えなど。
定員は各回2組。きょうだい児の参加は不可。初回の今月21日(火)はすでに申し込みを締め切っており、次回は同日以降に参加者を募集する(申し込み多数の場合は抽選)。
産後ケアは女性の孤立や産後うつを防ごうと、法改正に伴い、令和3年度から市区町村の努力義務となった。
国がまとめたガイドラインによると、産後ケア事業には宿泊(ショートステイ)型、通所(デイサービス)型、居宅訪問(アウトリーチ)型の3種類の実施方法があり、自治体はいずれかの類型で事業を展開している。
陸前高田市は3年度、助産師が利用者宅を訪ね、育児などの悩みに寄り添うアウトリーチ型の事業を開始。6年度にデイサービス型の「ままふわり」に乗り出し、7年度には気仙3市町から委託を受けた県立大船渡病院が市町別に月1回、デイサービス型の受け入れを始めた。
ままふわりの対象は1歳未満の子と母親で、5月から月2回、高田町の市保健福祉総合センターで実施する。▽整体▽ヨガ▽ハンドケア▽ランチ会──のメニューの中から毎回一つが行われ、子育て中の母親同士で交流する時間もある。
市は利用者アンケートの声などを踏まえ、ままふわり、大船渡病院とは別の受け皿を設けようと、本年度、生後0~5カ月の子と母親に対象を絞って「ままふわり+」を追加した。
自身も3歳~小学3年生の子ども3人を持つ市保健課母子保健係の蒲生紋子係長は「赤ちゃんのお世話は24時間途切れず、命を守るプレッシャー、不安は余裕のなさにつながりうる。ゆったりと、自分を大切にできる時間をお母さんに提供し、心と体の癒やしをもたらすような事業としたい」と展望する。
ままふわり+の利用の流れは別掲。問い合わせは、同係(℡54・2111内線231)へ。






