5連休で巻き返し期す 後発地震注意情報の余波で4月下旬の利用減 気仙の道の駅や宿泊施設など関係者

▲ 「来て良かったと思ってもらえるような接客を心がける。大槌町の商品も知ってもらいたい」と語り、棚に並ぶ「MOMIJI」の商品を笑顔で整理する道の駅高田松原従業員

 きょう2日からゴールデンウイーク(GW)後半の5連休が始まる。4月20日から27日まで特別な備えが呼びかけられた「北海道・三陸沖後発地震注意情報」発表に伴い、利用減の影響を受けた気仙の道の駅や宿泊施設などでは、関係者が巻き返しを期して観光客らの受け入れに当たる。行楽地ではイベントもめじろ押しで、活気創出が期待される。(高橋 信)

 

 三陸観光のゲートウェイ(玄関口)を担う陸前高田市気仙町の道の駅高田松原(及川哲兵駅長)。1日は雨に見舞われたが、買い物客らが訪れ、外国人客の姿も見られた。
 東北巡りの道中に同道の駅に立ち寄った埼玉県上尾市の山口正人さん(66)は「約10年ぶりに陸前高田市を訪れた。とてもきれいな道の駅で驚いた。素晴らしい施設だ」と話していた。
 同道の駅によると、4月の来店者数は3万1200人で、前年比21・4%減。2年前の同月と比べると約4割減となった。
 日別では、4月中旬まで前年を上回る日もあり、GWに向けて集客が上向いていた。しかし、三陸沖を震源とするマグニチュード7・7の地震を受け、後発地震注意情報が発表された20日以降、前年の半分ほどにとどまる日もあり苦戦を強いられた。
 連休に合わせ、市と友好関係にある都市の特産品を集めた「陸前高田・ともだちフェア」を実施。山林火災が発生した大槌町を応援しようと、道の駅で扱っている同町の食肉加工業「MOMIJI(もみじ)」の商品PRにも取り組む。
 及川駅長は「4月後半は非常に厳しかったが、災害への備えが必要な期間であり、仕方がない。来店客に『来て良かった』と思っていただけるよう、スタッフみんなで明るい気持ちで仕事に臨む」と前を向く。
 高田町のキャピタルホテル1000㈱(松田修一代表取締役社長)では、注意情報呼びかけ期間中における宿泊予約のうち、1割強のキャンセルが発生。5月の予約キャンセルもあったといい、GWの宿泊利用は前年を下回っている。
 松田代表取締役社長は「『安全確保の観点から念のために…』というキャンセルがあった。お客さまそれぞれの考えに寄り添いながら、宿泊客を温かく迎え入れ、けがなく、安全に過ごしていただけるようにしたい」と語る。
 市観光物産協会(熊谷正文会長)が手がける高田松原津波復興祈念公園内のパークガイド事業は、注意情報呼びかけ期間中の団体客2件計167人が、別の時期にガイド利用を変更。ただ、繁忙期に入る前に注意情報が終了したため、それ以外に利用に関する影響はなかったという。
 今月は連休明けから年内最多の25件2727人の案内を控えている。注意情報を受け、一部の団体客から避難ルート確認の問い合わせもあった。担当者は「震災の教訓を学ぶ遺構を案内しながら、災害を正しく恐れ、迅速に行動してもらうための備えの重要性も伝えていきたい。改めて避難経路もしっかり確認する」と話した。
 気仙では2、3日(日)に大船渡市盛町の天照御祖神社(長谷川瑞彦宮司)、3日に住田町世田米の天照御祖神社(瀧本正德宮司)の式年大祭が挙行される。
 大船渡市の碁石海岸観光まつりは3、4(月)の両日、末崎町の碁石海岸レストハウス前駐車場を主会場に催される。5日(火)は同市立根町の県立福祉の里センター交流広場で「鯉のぼり子どものつどい」、陸前高田市小友町の気仙大工左官伝承館で「箱根こどもまつり」が開かれる。