来場客で里山にぎわう 観光ワラビを園開放 「守る会」が17日まで
令和8年5月9日付 1面
住田町下有住字奥新切の蕨峠町有地で8日、「すみた里山を守る会」(紺野昭二会長)による「観光ワラビ園」の開放がスタートした。今年はワラビの成長を促す山焼きが2年連続で見送られたが、シーズンを迎えた園内には摘み頃を迎えたワラビがそろった。県内外からの来場客が袋がいっぱいになるまでワラビを収穫し、客同士の会話も楽しんだ。開放は17日(日)まで計7回。
毎年この時期に最盛期を迎えるワラビ。里山地域の有効活用と環境整備を図る守る会は、観光農園事業の一環で、平成22年から毎年観光ワラビ園を開放している。
伝統的な山焼き手法の継承を目指し、例年3月ごろに山焼きを実施してワラビの成長を促すが、昨年は山火事警戒宣言発令により見送った。今年も、林野火災注意報などの発表状況を踏まえて見送り、成長への影響が懸念されたが、無事に収穫期を迎えた。
開放初日は、気仙を含む県内や宮城県などからワラビを求める人たちが来場。受付で受け取ったポリ袋を持って丘陵に入り、おいしく食べられる適度な大きさを見極めながらワラビを摘み取っていった。
来場客らは、「ショウガじょうゆで食べるとおいしい」「塩漬けにして年中食べられるようにする」と大好きなワラビの味や食感を想像しながら収穫。アク抜きや保存方法について語り合う客らの姿もあり、〝ワラビ談議〟の輪が広がった。
ワラビ園開放にあたり、守る会メンバーは、場内の背の高い雑草を事前に刈ったり、クマ被害が起きないよう見回りを行うなど、来場客の安全・安心確保に向けて活動。当日も、来場客に気さくに声をかけながら、山での遭難や事故防止へ気を配った。
紺野会長(81)は「山焼きは行えなかったが、今年も観光ワラビ園を開放できた。ワラビの成長具合はまずまず。初日は思ったより多くの人に来ていただけた」とし、シーズン中のにぎわいを願っていた。
開放日は9、10(日)、12(火)、14(木)、16(土)、17の各日。受け付けは各日午前8時30分から現地で行う。体験時間は同9時〜正午。1000円で2㌔まで採り放題とし、2㌔を超過分は1㌔ごとに300円追加となる。
問い合わせは事務局(町農林商工課、℡46・3861)へ。






