豊作願い 楽しく田植え 研究会、JAなど主催 ブランド米「たかたのゆめ」(別写真あり)
令和8年5月17日付 6面
陸前高田市の地域ブランド米「たかたのゆめ」の田植え式は16日、米崎町の水田で行われた。市内の子どもたちが関係者らと一緒に昔ながらの手植えを体験し、地元で栽培されているオンリーワンのブランド米の苗を丁寧に植えた。
たかたのゆめ生産者でつくるブランド化研究会(佐藤信一会長)や、JAおおふなと(大船渡市農協)、陸前高田市が主催。約40人が参加し、市と友好協定を結ぶサッカーJ1・川崎フロンターレとの交流が縁で生まれた田んぼ「ふろん田」の一角で作業に励んだ。
子どもたちは水田に足を踏み入れると、「冷たい」などと声を上げ、泥の感触に大はしゃぎ。佐々木拓市長やフロンターレ社員も一緒に作業した。
終了後はたかたのゆめを使ったおにぎりに、3種類の具を入れて試食。田んぼに設置された旗を取った子どもたちには景品のお米が配られた。
臼井真弘さん(高田小4年)は「田植えは初めて。泥がヌメヌメしていて面白かった。自分が植えたお米を食べてみたい」と笑顔を見せた。
たかたのゆめは、日本たばこ産業㈱(JT)の研究機関が保管していた東北向け品種の種もみから誕生。東日本大震災発生後、農業の復興に役立ててほしいと、同社が陸前高田市に種もみを無償提供し、平成25年から販売用の生産が始まった。
令和3年度から市内の学校給食の米飯はすべて「たかたのゆめ」が使われ、川崎フロンターレ選手食堂でも使用されている。同市の酔仙酒造㈱は、ふろん田で収穫された米を使った微発泡清酒「青椿」を製造している。
市によると、今年は25農家が計51㌶で作付けし、収量は前年比4㌧増の240㌧を見込む。
佐藤会長(77)は「子どもたちが参加し、にぎやかな田植え式となった。たくさんの支援をいただいてきた復興米だが、これからは地元ブランド米として地産地消も推進していきたい」と見据える。






