山頂一面を朱色に 今出山でツツジ満開 沿岸部の絶景とも〝共演〟(動画、別写真あり)

▲ ツツジが見頃を迎えた今出山の山頂部(20日、東海スカイアート撮影)

 大船渡市猪川町に位置する今出山(標高756㍍)の山頂付近で、ツツジが満開を迎えた。沿岸部の絶景との共演が見られるようになり、ハイカーらの目を楽しませている。
 今出山のツツジは毎年、5月中旬~6月上旬に見頃となる。山頂部では大船渡湾や市街地が眼下に広がる中で彩りが輝くほか、大船渡町や盛町側からは、山頂が朱色に染まる光景を確認できる。
 ふるさと林道今出甫嶺線から頂上を目指すと、山道では満開を迎えたツツジが所々で歓迎。直射日光を新緑がさえぎり、すがすがしい空気が広がる。上り勾配がしばらく続くが、時折足を止め周囲を見渡し、大きく息を吸い込みながら鳥のさえずりに耳を傾けると、疲れを忘れる。
 山頂近くの斜面は、ツツジによる朱色の〝じゅうたん〟が広がる。花びらがかわいらしく風に揺れると、山々の新緑や海岸線を美しく引き立て、彩りにあふれる。
 晴れた日は唐桑半島付近まで眺めることができるなど沿岸部の景色が一望でき、登山者は穏やかな湾内で船が行き交う景色をじっくりと目に焼き付ける。好天が広がった20日は、海外から訪れたハイカーの姿も見られた。
 〝下界〟の市街地とは異なる風景が広がるが、耳を澄ますと、週末に控える運動会の練習に励む子どもたちの声も。天然の良港を生かした港湾施設や、昨年発生した大規模林野火災からの再生へと歩む山々の今も確認できる。
 大船渡では19日、最高気温が30度を超える真夏日となったが、翌日には7度超下がるなど、登山時には気象情報や体調管理には気を付けたいところ。クマ鈴やラジオの携行に加え、複数人で会話を交わしながら登山するといったツキノワグマ出没対策の徹底も求められる。
 盛岡地方気象台によると、22日の県沿岸南部は昼すぎから晴れ間が広がりそう。23日以降は曇り中心の予報となっている。