令和8年度の小中学生2943人 気仙 前年度比で109人減 少子化に歯止めかからず

 気仙3市町の教育委員会によると、令和8年度当初における3市町の小学生は1903人(前年度比72人減)、中学生は1040人(同37人減)の合計2943人(同109人減)となり、3000人台を割った。東日本大震災発生翌年の平成24年度と比べると、合計数は1954人(39・9%)減少。少子化に歯止めがかからない状況が続いており、各市町では小学校を中心に今後の教育環境を協議、検討する動きが出ている。 (三浦佳恵)

 

 本年度の小中学校数は、大船渡市が11小学校・3中学校、陸前高田市が8小学校・2中学校、住田町が2小学校・1中学校となり、いずれも前年度と同数だった。
 児童・生徒数は、大船渡市が小学生1183人(前年度比55人減)、中学生658人(同35人減)の計1841人(同90人減)。陸前高田市は小学生593人(同10人減)、中学生313人(同2人減)の計906人(同12人減)。住田町は小学生127人(同7人減)、中学生69人(前年度と同数)の計196人(同7人減)だった。住田町の中学生を除く全てで前年度の人数を下回り、同町の合計は200人を割った。
 平成24年度から令和8年度の減少数を市町別にみると、大船渡市は小学生605人、中学生462人の計1067人(36・7%)、陸前高田市は小学生409人、中学生278人の計687人(43・1%)、住田町は小学生138人、中学生62人の計200人(50・5%)となった。
 前年度からの児童・生徒の減少数は、平成30年度から令和5年度までの6年間、縮小傾向にあったが、6、7年度は拡大。8年度は2年連続で100人を超えたものの、減少数は縮小した。
 3市町の小学校で本年度、全校児童数が最も多いのは猪川(大船渡市)の238人で、最少は矢作(陸前高田市)の25人。特別支援学級を除いて2クラス以上の学年があるのは、猪川の3~6学年と立根(大船渡市)の5学年。
 複式学級編成は、大船渡市が日頃市と吉浜の各3学級。陸前高田市は、気仙が1学級、横田、竹駒が各2学級、矢作が3学級。住田町は有住の2学級。
 新1年生は、大船渡市162人(同15人減)、陸前高田市94人(同4人増)、住田町22人(同1人減)の計278人(同12人減)。最多は立根の36人、横田は入学者がなかった。
 中学校の全校生徒数は第一(大船渡市)の392人が最多で、最少は住田(住田町)の69人。2クラス以上の学年があるのは、大船渡市の第一(全学年)と大船渡(同)、陸前高田市の高田第一(全学年)と高田東(同)。
 新1年生は、大船渡市207人(前年度比22人減)、陸前高田市101人(同11人減)、住田町27人(同6人増)の計335人(同27人減)。住田町のみ前年度を上回った。最も多いのは第一(大船渡市)の119人、少ないのは住田の27人。
 少子化の進行を受け、大船渡市では本年度、新たな小・中学校適正規模・適正配置基本計画(期間9~18年度)を策定し、小学校の学校統合を中心に協議を進める方針。
 陸前高田市は7年度、児童・生徒数の減少を踏まえてこれからの具体的な教育環境を協議しようと、学校関係者や有識者らからなる「今後の小中学校のあり方を考える検討委員会」を設置。住田町は小学校の統合に向け、学校統合推進協議会を年度内に開催する予定だ。
 また、県教委は4月に「第3期県立高等学校再編計画」を策定。気仙では、10年度に高田・海洋システム科を、12年度に大船渡東・食物文化科を募集停止とする計画を記載した。専門教員の不足に加え、入学者数の減少が大きな理由となっており、顕著な少子化が地域における学びの環境維持に影響を及ぼしている。
 児童・生徒数の推移は別表。