ゆっくり休む時間を提供 市、新たな産後ケア事業開始 ホテル三陽で月1回 生後5カ月未満の母子対象
令和8年5月27日付 7面
陸前高田市は本年度、新たな産後ケア事業「ままふわり+(プラス)」を始めた。市内に住む生後5カ月未満の乳児とその母親を対象とし、気仙町のホテル三陽で保健師や助産師らが赤ちゃんを見守っている間、母親が別室でゆっくりと休息できる月に1度のサービス。産後ケアが市町村の努力義務となった令和3年度以降、市は段階的に独自の事業を拡充し、母子の多様なニーズへの対応に努めている。(高橋 信)
初回は4月21日を予定していたが、三陸沖を震源とする地震に伴い、同市などに「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が発表されたため中止となり、今月26日に初めて実施された。
同日は定員の親子2組が参加し、保健師2人、助産師、看護師各1人の4人が午前10時すぎから、各組の赤ちゃんを預かった。その間、母親はそれぞれに用意された別の個室で休息をとり、ゆっくり大浴場にもつかった。昼には高田町のカフェ「りくカフェ」の人気弁当が提供され、午後3時に帰宅した。
高田町の久保千佐さん(37)は、生後1カ月の長男・一稀ちゃんと参加。「家では2歳の長女もおり、睡眠時間や自分の時間が少ないので、ゆっくりできる時間があるのはとても助かる」と話した。
市は3年度、助産師が利用者宅を訪ね、育児などの悩みに寄り添う居宅訪問(アウトリーチ)型の産後ケア事業に乗り出した。
6年度から1歳未満児とその母親を対象に、ヨガや整体などでリフレッシュしてもらう通所(デイサービス)型事業の「ままふわり」を実施。7年度には気仙3市町から委託を受けた県立大船渡病院が、市町別に月1回、デイサービス型の事業を始めた。
本年度は、母親への休息の時間提供に重点を置いたデイサービス型事業として「ままふわり+」を追加した。8月を除いて月1回実施し、参加定員は各回2組。料金は昼食・おやつ代を含めて650円。
市福祉部の吉田志真部長は「『ままふわり+』を加えたことで、市内母子向けのデイサービス型事業は、大船渡病院を含めて3種類となる。それぞれのニーズに合わせ、お好みの事業を利用してほしいし、市としてはお母さんがリラックスできるような環境、態勢を整えていき、子育て支援の充実につなげたい」と見据える。
ままふわり+の利用の流れは別掲。問い合わせは、市保健課母子保健係(℡54・2111内線231)へ。






