先人を顕彰し、未来に夢を 岩手県政150周年 県 盛岡市内で記念式典開催
令和8年5月27日付 1面
岩手県政150周年記念式典は25日、盛岡市のトーサイクラシックホール岩手(県民会館)で開かれた。達増拓也知事と中尊寺の奥山元照貫首が講演したほか、県の歴史を表現した歌とダンス、岩手県民の歌の合唱などが披露された。式典に出席した県内自治体の首長と議長、県選出国会議員(代理含む)、150周年記念事業の実行委ら関係者約500人は、岩手の礎を築いた先人に思いをはせるとともに、新たな岩手の発展へ決意を新たにした。
歴史をさかのぼると、明治5年1月8日に「盛岡県」が「岩手県」に改称され、同9年5月25日に現在の県域が確定。県はそれぞれの節目から150年を迎える令和4〜8年度の5年間を「県政150周年記念期間」と設定し、さまざまな記念事業を開催してきた。
式典は、記念事業の中心的行事に位置付けられる。達増知事は「広大な県土と豊かで美しい自然、誇りを持って伝えられてきた歴史、文化、伝統のもと、大空に希望を描いて進んできた先人たちの力により、県勢は発展を遂げてきた。一方、本県は何度も自然災害や経済的困難に直面し、そのたびに人と人との絆を力とし、地域を守り育ててきた。先を見通すことが容易でない時代だが、150年の歴史と経験を礎とし、県民一人一人が希望を持ち、幸福を実感できる岩手を未来につなぐため、今を生きる私たちの責任は重大である。岩手の歴史を味方にして、一人一人が、オール岩手で未来を切り開いていこう」と式辞を述べた。講演では、東日本大震災津波からの復興をはじめとする県勢発展の歴史と、今後の展望を解説した。
県は県政150周年記念期間に合わせ、デジタルアーカイブの整備や県内全小学校への記念パネルの配布などを行ってきた。本年度は期間の最終年度であり、式典以外の催しも計画。
9月には、高校生ら約50人を北米に派遣する「次世代人材育成プログラム」を実施。多文化共生や先端技術等について学ぶ機会、復興の姿や岩手の魅力をPRする機会を提供することで、岩手の次代を担う人材を育成する。
11月8日(日)には、陸前高田市で県政150周年記念パレードを開催する。各地の郷土芸能が披露されるほか、航空自衛隊の「ブルーインパルス」による展示飛行を予定している。






