事業所の求人受け付け開始 大船渡職安 来春の新規高卒者対象 地元志向者は昨年から半減
令和8年6月2日付 1面
令和9年3月の新規高校卒業予定者を対象とする事業所の求人受け付けは1日、全国の公共職業安定所(職安)で一斉に始まり、大船渡職安(髙橋直人所長)でも各企業が求人票を提出した。同職安によると、来春高卒予定者のうち、気仙での就職を希望する生徒は20人で、昨年春の動向調査から半減。受け付けられた求人票の公開は7月1日(水)からで、同職安は各企業に対し、地元人材の確保に向けた早めの求人票提出を呼びかける。(齊藤 拓)
同職安が1日に受け付けた求人数は10社10件24人(午後4時現在)。昨年と比較して件数は2件上回り、求人数は1人下回った。
同職安が行った採用意向調査(管内469社のうち244社回答)では、「求人票の提出見込みあり」と答えたのが57社とほぼ横ばい。求人数は109人で、昨年から20人減少した。
新型コロナ禍後、職安では感染防止策を兼ねて「ハローワークインターネットサービス」によるオンラインでの求人手続きを推奨しており、定着が進む。同職安では657社が同サービスに登録しており、1日にも新規高卒予定者向けの求人手続きを済ませる企業がみられた。
同日にオンラインで求人票を提出した大船渡市大船渡町の碁石給食㈱(濱守秀和代表取締役)は、病院給食と本社工場の各分野で3人の採用を予定する。濱守代表取締役は「退職する年齢を迎える社員が増えたことで、入れ替わりの時期にある。明るく協調性のある人材を求めており、新卒者には20代の社員が教えるなどして、社員みんなで事業に取り組んでいきたい」と話した。
一方、同職安がまとめた求職動向調査(5月11日現在)によると、管内の高卒予定者数は328人で、今春の卒業者を7人下回る。このうち、公務員などを除く就職希望者は54人で、今春の就職者数87人と比べて33人少ない。卒業予定者に占める就職希望者の割合は16・5%で、前年から9・2ポイント減った。
就職希望地域の内訳は、管内と県外が各20人、管内を除く県内または未定が14人。管内就職希望者は、今春卒の希望者42人(3月末現在)から半減し、就職希望者数に対する地域別の割合も前年の54・7%から37・0%に落ち込んだ。
同職安の堀合栄樹統括職業指導官は「就職希望者が減っている状況に加え、これまで求人がなかった事業所や県外からも高校への強いアプローチがある」と話す。中東情勢の緊迫化に伴う影響についても「現時点で求人数に大きく響いてはいないが、それぞれの企業の事業自体には影響が生じている。今後、求人数にも影響が及ばないか気がかりだ」と懸念する。
同職安では来春の高校卒業予定者に向けたイベント開催などを企画する。堀合統括職業指導官は「地元企業には、生徒に求人を見てもらう機会を逃さないよう、早めに提出してほしい。今は生徒の希望がまだ揺れ動いている時期でもあり、生徒が納得できる情報の提供に努めていきたい」と話した。
新規高卒予定者の選考と採用内定は、9月16日(水)から始まる。






