特産品で市内出身学生支援へ 1万円相当の商品詰め合わせを発送 物価高騰対策の一環で 9月末まで申し込み受け付け中
令和8年6月4日付 1面
陸前高田市は、市内出身の大学生や専門学生などに、1万円相当の同市特産品の詰め合わせセットを贈る事業を始めた。長期化する物価高騰対策の一環。陸前高田が誇る海の幸や農作物、土産にも選ばれる菓子類、長期保存が利く冷凍食品など、市内事業者らが手がける商品を中心に詰め合わせた3種類のコースを用意し、親元を離れて生活を送る学生らへの支援とともに、地元とのつながりを感じてもらうきっかけにもする。申請期限は9月30日(水)で、利用を呼びかけている。(菅野弘大)

この事業は、国からの物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用。市ではこれまでにも、同交付金を使ってプレミアム商品券の発行や、水道料金の減免を行っており、今回は「市出身学生支援事業」として、物価高騰の影響を受けている同市出身の学生らに対し、市の「特産食料品セット」を発送することで、物心両面での支援につなげる。
支援を行う人数は300人を想定。コースは▽ごはん応援セット▽おやつ・飲料セット▽冷凍長持ちセット──の3種類を用意した。商品の選定などは、委託を受ける陸前高田地域振興㈱(佐藤忠広代表取締役)の担当者らが中心となって進め、道の駅高田松原の店頭に並ぶものや、ふるさと納税の返礼品などとして取り扱いのある商品を詰め込んだ。
「ごはん応援」は、乾燥ワカメやのり、同市のブランド米「たかたのゆめ」、みそ汁、魚の缶詰のほか、しょうゆ、みそ、椿油など、食卓の幅を広げる15商品を用意。
「おやつ・飲料」は、グルテンフリースナック、おやつこんぶ、グミ、マドレーヌ、がんづき、リンゴチップスなどの菓子類に加え、リンゴジュース、ドリップコーヒー、椿茶、マスカットサイダーなど、勉強の合間やほっと一息つきたい時に手に取れる13商品をそろえた。
「冷凍長持ち」は、どんぶりにのせて食べられる海鮮ものや同市産のむきホヤ、人気店のホルモン、1人用のドリア、鍋など11商品を冷凍状態で届ける。長期保存が可能で調理も簡単なため、1人暮らしの学生にも優しいラインアップとなっている。
同社営業部の佐藤貴洋課長(39)は「数人でシェアできる商品もあり、他県出身の友達と一緒に味わって、陸前高田の良さを広めてもらえたらうれしい。『皆さんの帰る場所がここにある』ということを、商品を通じて伝えたい。将来的には地元に戻って、まちを盛り上げてくれるような循環が生まれれば」と期待を込める。
事業の対象となるのは、市内の小学校または中学校を卒業していて、令和8年4月1日時点で大学、大学院、短期大学、専門学校、専修学校などに在籍している学生。発送は1回限りで、3種類のコースから希望する1コースを選択して申し込む。
申し込みには学生証の添付が必要。手続きは学生本人か、その家族でも受け付ける。発送は、申請日の10日後から今年10月31日(土)までの期限内の受け取り希望日時に応じて行うが、市内(実家など)への発送はできない。
また、申し込みに合わせて、簡単なアンケートも実施。希望する学生には、スマートフォンのショートメッセージ(SMS)を通じて年に数回程度、市の仕事やUターン支援、イベント開催等の情報などを発信することとしている。
市商工観光課の熊谷直樹課長補佐は「物価高騰の影響に苦しむ学生の生活支援とともに、地元を離れた人と市がつながり続ける一つの手段になれば。学生の負担にならない程度に、市の情報をお知らせしていきたい」と話している。
申し込みは専用フォーム(別掲QRコード)から。各セットの商品は市ホームページで確認できる。
問い合わせは市商工観光課(℡54・2111内線421)へ。






