自慢の一品 手に取って オープン1周年を迎えた末崎町の斉藤商店 大船渡郵便局で無人販売 海産物の加工品2種類(別写真あり)
令和8年6月12日付 7面
大船渡市盛町の大船渡郵便局(千葉勝繁局長)で、末崎町の斉藤商店(齊藤満代表)による無人販売が行われている。今月10日にオープン1周年を迎えた同店自慢の商品のうち、無人販売という形態に即した海産物の加工品2種類を〝出張販売〟しており、齊藤代表(74)は「まずは地域に浸透させたい。今回の無人販売が、いろんな人に知ってもらい、食べてもらうきっかけになれば」と期待する。販売期間は8月31日(月)まで。(新沼麻波)
同店は昨年6月10日、東日本大震災で甚大な被害を受けた末崎町の泊里地域にオープン。半世紀にわたりワカメ養殖に従事してきた齊藤代表が、「自分の集大成に」と整備した店舗で、地元産のワカメやコンブを原材料とした商品を中心に販売している。
商品の良さは地域住民の口コミなどで徐々に広がり、贈答用に買い求める市民や、碁石海岸に足を延ばした帰りに立ち寄る県内陸部からの観光客などが来店。盛岡市内で開かれたマルシェにも出店し、試食から購入につなげるなど手応えを得たという。
大船渡郵便局での無人販売は、齊藤代表に郵便物を配達している同局社員との会話がきっかけで実現。全国の郵便局では、局内の一角を無人販売スペースとして貸し出す取り組みを展開しており、同局においては今年3月に実施した社会福祉法人・大洋会に続く2例目となった。
局内で販売しているのは、「わかめチップ」(60㌘500円、30㌘350円)と「こんぶチップ」(同)。数ある商品のうち、日持ちするものを選んだという。
どちらも素材の味と自然な塩気が特徴で、しっかり油を飛ばしたことによるカリカリ食感が楽しめる。食物繊維を多く含むため健康にもよく、ご飯にかけたり、酒のつまみやおやつにしたりと、家族全員で一緒に味わうことができる一品だ。
局内でも評判になっているといい、千葉局長(53)は「社員にも好評で、お茶漬けやおにぎりなどアレンジして食べているようだ。おいしく、気軽に食べることができる地元の海産物を、ぜひ味わってもらいたい。まずはご賞味を」と呼びかける。
齊藤代表の妻・惠子さん(67)は、「『末崎のもの』『斉藤商店のもの』として広く知られてほしい。生育環境によって味や固さが違うと思うので、そのあたりも楽しみながら食べてもらえたら」と期待。齊藤代表は「今回の無人販売の結果が良ければ、販売する場所をさらに増やしてみたい。地道に実績を積み重ねて、いずれ大船渡の名産になれば」と意気込んでいる。
商品に関する問い合わせは、同商店(℡29・3181)まで。不定休で、営業時間は午前9時から午後3時までとなっている。
無人販売スペースは、0・5平方㍍(最大)あたり1カ月につき4400円で貸し出している。貸出期間は、最長3カ月。商品棚、入金箱は郵便局が用意する。
無人販売についての問い合わせ、申し込みは、利用を希望する郵便局まで。





