小中学校の在り方テーマに 計画策定に向け、25日から意見交換会 市教委 児童の保護者ら対象に11会場で
令和8年6月16日付 1面
次期大船渡市立小・中学校適正規模・適正配置基本計画(令和9年度~18年度)の策定を前に、市教育委員会は25日(木)から7月13日(月)まで、市内の小学校単位で今後の小中学校の在り方に関する意見交換会を順次開く。対象は各小学校、幼稚園、こども園、保育園に通う子どもらの保護者。同計画は少子化に伴い、減少傾向にある児童数の推移を踏まえ、小中学校の規模、配置の適正化を図るための指針となるもので、市教委は市内各地域の保護者から多様な意見を吸い上げ、計画に反映させたい考えだ。(高橋 信)
意見交換会は、市内11小学校ごとに開催する。いずれも市教委事務局が▽適正規模など基本方針▽小学校児童数、通学予定の中学生徒数、学級数の推移▽校舎などの建設経過年──について説明したあと、意見交換に入る流れを想定している。
市は平成26年10月、市内各種団体の代表者や有識者でつくる「市立小・中学校適正規模等検討委」を設置。児童・生徒数の減少に歯止めがかからない状況下で、学校教育の充実を図るための小中学校の適正な規模、配置に関して約1年間検討した。
市は27年12月、同検討委からの提言を受け、基本方針を固めた。そのうえで29年2月、方針の内容を具体化した市立小・中学校適正規模・適正配置基本計画を策定した。期間は、29年度から令和8年度までの10年間。中間年の4年3月に改訂し、本年度は最終年度に当たる。
同計画によると、市全域の小学校児童数は、平成28年度1563人に対し、令和10年度の推計値が1068人となり、減少率は31・7%(減少数495人)。
計画では、小学校の統合にかかる基本方針の柱の一つに「複式学級の措置が取られ、以降も継続する可能性が高い学校は、近隣の学校との統合を検討する」を盛り込み、該当校として吉浜小、日頃市小の2校を記載。児童数の著しい減少と校舎の建築経過年数から、大船渡小と大船渡北小の2校についても「状況によっては統合を検討」と記した。
市教委によると、令和8年度の市全域の児童数は1183人で、計画における同年度の推計値(1216人)を33人下回る。吉浜小(全校児童32人)と日頃市小(同43人)は本年度、ともに単式学級を含まず三つの複式学級で編成された「完全複式学級」となっており、現計画の方針に照らし合わせれば、依然として統合の検討校となっている。
一方で、市教委は次期計画を策定後、学校の統廃合を具体的に検討する段階に入っても、保護者や地域住民らとの合意形成、児童・生徒の不安や動揺を可能な限り軽減するための措置、通学上の安全確保などといった諸課題への配慮に軸足を置く構え。このため、統廃合に関してはその可否を含めて時間をかけながら慎重に議論するとみられ、現段階で統合時期などは不透明となっている。
市内における学校数は小学校11、中学校3。中学校を巡っては、令和2年度に日頃市、越喜来、吉浜の3校が第一中に編入統合し、3年度に赤崎、綾里の2校が統合して東朋中に、7年度に大船渡、末崎の2校が統合し、大船渡中に生まれ変わった。
市教委学校統合推進室は「次期計画に反映させるため、各会場で保護者の方々から率直な意見・要望を寄せていただきたい」と呼びかける。
開催場所は別表の通り。時間はいずれも午後7時から。事前申し込みは不要。
問い合わせは、同室(℡27・3111内線290)へ。






