風雨いとわず成果発揮 市消防操法競技会 ポンプ車、小型ポンプで競う(別写真あり)

▲ 強い風雨の中で機材操作の技術などを披露する消防団員ら

 陸前高田市消防団(大坂司団長)による令和8年度市消防操法競技会は21日、高田町の市消防防災センター駐車場で開かれた。強い雨と風の中、出場した団員らが訓練を重ねてきた連携で消防機材を操作し、競技や訓練で培った力を有事の現場対応に生かす決意も新たにした。
 消防団員の技術向上と士気の高揚、団員相互の連携強化を図ることなどを狙いとする大会で、同市では県大会の開催年に合わせ隔年で実施。コロナ禍で令和2、4年度は中止となり、6年度に6年ぶりに復活した。
 今年は市内6町からポンプ車の部に6チーム、小型ポンプの部に12チームが出場。部単位でチームを構成できない分団は、分団内で合同チームを組んだ。
 この日は、強い雨と風が吹き付ける難しいコンディションとなり、開会式は実施せず、佐々木拓市長や来賓が見守る中、すぐに競技に移った。
 ポンプ車の部は、手びろめによる二重巻きホース2線延長を、小型ポンプの部は二重巻きホース1線延長の技術をそれぞれ発揮。団員らは、悪天候に険しい表情を見せながらも、機敏な動作で各自の役割を果たし、消防機器の取り扱い操作などを披露した。
 競技を見守った先輩団員からは「私たちの時代にも『雨がなんだ、風がなんだ』と言われたことがある。日頃の訓練やこうした天候での経験は、いつか必ず役に立つ」と鼓舞する言葉も聞かれた。
 審査の結果、ポンプ車の部は米崎分団2部が優勝。2位は矢作分団、3位は横田分団2部だった。小型ポンプの部は高田分団5部が制し、同分団2部が2位、竹駒分団(合同)が3位となった。本年度は県消防競技会気仙地区支部主催の気仙地区支部選考会が行われないため、各部の優勝チームが7月26日(日)に矢巾町の県消防学校で開かれる県大会に出場する。
 表彰を行った大坂団長は「皆さんが積み重ねてきた努力と訓練の成果が実を結び、栄誉ある結果につながったことを誇りに思う。県大会はさらに厳しい戦いとなるが、気仙地区支部、市消防団の代表として、自信と誇りを持って挑んでほしい」と激励した。
 米崎分団2部の指揮者・大和田智広さん(47)は「団員のフィジカルが強みで、スピード勝負なら負けない自信があった。雨で心配だったが、それぞれが持つポテンシャルを発揮し、悪条件でも個々の出せるベストを尽くしたからこその結果。久しぶりの優勝で県大会に出場するので、チャレンジャーの気持ちで臨みたい」と活躍を誓った。
 高田分団5部の指揮者・須知治さん(48)は「優勝するつもりで練習してきて、自分たちのやってきたことを信じて臨んだ。悪天候でいちかばちかの部分もあったが、イメージ通りに動けた。県大会に向けて、まずはけがなく、一緒にやってきた仲間と指導してくださる関係者を信じて頑張りたい」と意気込みを語った。
 競技会の結果は次の通り。
 ▽ポンプ車の部①米崎分団2部(指揮者・大和田智広、1番員・國分一樹、2番員・鈴木恭平、3番員・熊谷朋也、4番員・渡邉利隆)②矢作分団(指揮者・熊谷卓、1番員・佐々木新、2番員・小林文也、3番員・髙橋翔、4番員・村上俊介)③横田分団2部(指揮者・村上政敏、1番員・佐々木芳、2番員・伊藤大貴、3番員・遠藤優輝、4番員・小野寺伸吾)
 ▽小型ポンプの部①高田分団5部(指揮者・須知治、1番員・千田晃平、2番員・吉田賢人、3番員・菊池徹)②高田分団2部(指揮者・菅野淳一、1番員・根木浩輔、2番員・村上大介、3番員・飯坂宏幸)③竹駒分団(指揮者・松野卓、1番員・菅野文博、2番員・佐藤淳、3番員・村上脩)