「はばたき教室」がスタート 町内初の療育教室 配慮必要な未就学児の成長支援(別写真あり)
令和8年6月24日付 7面
住田町は23日、世田米の町保健福祉センター内で療育教室「はばたき教室」をスタートさせた。発達面で配慮が必要な未就学児の成長を支援するもので、同町では初めての取り組み。初日は、年齢区分のない「親子教室」で開所式が行われ、出席した利用者や町保健福祉課の関係者らが、子どもたちの明るい未来につながる居場所となるよう願った。(阿部仁志)
療育教室は、「言葉の遅れが気になる」「集団行動が苦手」「落ち着きがない」など、心身の発達や行動面に心配がある子どもに対し、保護者と協力しながら、日常生活の自立や社会適応能力の発達をサポートする支援拠点。
これまで療育教室がなかった町では、対象となる子どもに対し、近隣の大船渡、陸前高田両市の教室を紹介してきた。しかし、近年は各市で利用者が増え、同町の子どもの受け入れが難しくなっていた。
こうした状況を受け、町では支援方法を検討。町策定の「第3期住田町子ども・子育て支援事業計画」(令和7~11年度)に療育教室の項目を盛り込み、同センター機能訓練室を会場として「はばたき教室」を運営することになった。
同教室は利用無料で、1~2歳児クラスの「ことり組」(毎週火曜日)と、3~5歳児クラスの「つばめ組」(同木曜日)、就学前の子どもなら誰でも参加できる「親子教室」(月1回)の3クラスを用意。それぞれ児童指導員2人が対応し、保護者も交えての遊びや体操、あいさつの練習など、個々人の発達段階や特性に合った支援に取り組む。
初回となったこの日は、4世帯の家族(子ども5人)が教室を利用。開所式には、親子と児童指導員、相談窓口となる保健福祉課の職員ら約20人が臨み、同課の千葉英彦課長が「この教室には、子どもたち一人一人が自分らしく成長し、未来に向かって羽ばたいてほしいという思いが込められている。保護者との遊びは子どもにとって大きな喜びで、安心感につながる。お子さんとじっくり関わる時間としても本教室を活用していただきたい」とあいさつした。
式後は、児童指導員らがプログラムを進行。「あさのかい」では、子どもたちとハイタッチしながらあいさつを交わしたあと、自己紹介や、日にちや天気を答えてもらうコーナーなどで和やかに交流した。
親子で行う体操や、教室内に用意された遊具を使っての遊びでも、児童指導員らがそれぞれ目を配り、子どもたちの行動をサポート。「これ楽しいよ」「一緒にやろうか」と優しく声をかけたり、保護者のそばを離れられない子どもには、無理のないペースで段階的に関わるなど、子どもたちの表情や反応を確かめながらきめ細かく対応した。
療育教室を初めて利用したという30代女性は「子どもの一つの居場所になればという思いで参加した。普段は見られない子どもの新たな一面を見られ、安心して来ることができると感じた」と語った。
同課の平野智美健康推進係長は「初日ということで慣れない部分もあったと思うが、子どもたちに笑ってもらえて良かった。親と触れ合いながら遊んだという記憶が、子どもの満足感、そして将来につながるという考えを大事にしたい。今後の教室でも試行錯誤を重ね、より良い教室にしていく」と見据えていた。
同教室に関わる問い合わせや相談は、同課(℡46・3862内線135)まで。





