デマンド交通 末崎地区の実験継続へ 市公共交通会議で承認
令和8年6月26日付 1面
大船渡市地域公共交通会議は24日、市役所で開かれ、市が令和6年10月から末崎地区で実施している予約型乗り合いタクシー「デマンド交通」の実証実験について本年度も継続実施する計画を承認した。期間は10月から来年3月までで、通算3年目の実施に入る。市は実験終了後、取り組みの成果と課題を検証したうえ、同地区での本格導入を見据える。(高橋 信)
会議には、委員約30人が出席。委員が新任期に入ってから初めての会合となり、会長に県立大総合政策学部の宇佐美誠史教授を互選したあと、協議に入った。議事では、7年度の同交通会議収入支出決算や末崎地区デマンド交通実証実験の継続実施など4議案について協議し、原案通り承認した。
末崎地区デマンド交通の実証実験は、県交通㈱の路線バス廃止を受け、交通空白地域解消を目的に6年10月に開始。移動手段のない高齢者にとって必要不可欠なものとなっていることから、市は今年9月末で終了する実験について、10月以降も継続実施する方針を固めた。
予約に応じて運行する乗り合いタクシーとして、利用者の自宅から目的地の間を運行。平日の運行で、末崎地区内で乗降する地域住民らに対応し、同地区内と大船渡町のマイヤ大船渡店、県立大船渡病院、盛町の市役所、盛駅への移動を支える。
運賃は地区内の移動の場合1回につき500円、地区外は1500~2000円。乗車前日までに予約センターに申し込めば利用できる。便数は末崎発が4便、大船渡・盛地区発3便で、利用予約がなければ運行しない。
市は鉄道、路線バスなどの公共交通でカバーできないエリアを対象に、デマンド交通やタクシーチケット配布事業のほか、三陸町の市国保診療所を発着点とする患者輸送車の一般混乗を実施している。
このうち、デマンド交通は平成27年10月、市内で他に先駆けて日頃市地区で導入。令和3年10月から8年3月までは越喜来地区でも運行された。
市によると、末崎地区のデマンド交通令和7年度登録者は196人。運行日数は前年度比133日増の233日。運行回数は同237回増の687回で、延べ利用者数は同231人増の914人だった。乗客の年齢構成は65歳以上が87%を占めた。
市地域公共交通会議の委員は、交通事業者や交通利用者の代表、国・県の関係機関職員、市職員らで構成。地域の実情に即した輸送サービスの実現などに関して協議している。
新役員は次の通り。任期は令和10年5月まで。
▽会長=宇佐美誠史(県立大総合政策学部教授)▽副会長=大和田洋太郎(市地区公民館連絡協議会会長)
▽監事=今野敦子(市老人クラブ連合会女性部副部長)山蔭康明(三陸鉄道㈱大船渡派出所長兼釜石駅長)






